●ひとり旅がしたいけれど、
今は小さな赤ちゃんのいるママだし、
数時間ぐらい離れるならともかく
一晩はきっと難しくてできないだろうな。
●平日は仕事に家事に子どものお世話でぐったり。
休日ぐらいは旅行どころか
数時間でも一人になりたいけれど、
頼れる人がいなくて一人になれないな...
●とりあえず半年放置した髪を何とかしたくて美容院行きたいけれど、
子どもの預け先がないので、身動きとれないな...
そんな無理だなー=できないのハードル、ないですか?
私はありました。
何なら、今もあります。
そして、きっと日本中に同じようなママが
たくさんいるんじゃないでしょうか。
「ママだし小さな子供がいるからムリ…」と
やる前から不安になったり、足踏みしてしまう。
でも、実は「できない」を
「どうしたら、できる?」に変えてみると、
方向性が見えてくることがあります。
幼い頃からなぜか、
神社の神聖な雰囲気が好きだった私。
穏やかな空気に包まれて、
何かとせかせかしがちな心をほっと落ち着かせてくれる神社。
旅行に行くときも、神社や仏閣を必ずチェックして、
祀ってある神様など確認して、行ける範囲はご挨拶にいきます。
さらに、〇〇祭りのように
〇年に1度しか行われない貴重な神事は、
「人生で一度しか見られないかもしない!」と思うだけで、
アドレナリン全開になっていても立ってもいられないくらいに。
だから、出雲大社の60年に一度の神事を見たいがために、
職場旅行の候補地にプレゼンして、実現を勝ち取ったぐらいです(笑)
そして、4年前には、1ヵ月限定で皇居に建てられた、即位儀式の舞台「大嘗宮」がありました。
(皇居の中に建てられていました。皇居も初体験)
きっと、もうこれ以降、生きてる間にはないだろう・・・・
だから、絶対に見ておきたい!!
どうしても見たい!!
ひとり熱気が高まっていきましたが、当時、私は2歳の子供を育てるワーママ。
しかも地方在住で飛行機でしか行けない距離。
見れる期間は一か月弱。
でもちょうどその直前に
息子が病気にかかって入院。
退院後もしばらくは自宅療養が必要で、
私と夫が交代で見ることになりました。
拝観期間は息子の退院から1ヶ月後からで、
まだまだ動ける状態じゃない……
退院後の検査で結果が悪ければ、
自宅療養の延期もあり得る。
これで有給休暇も使い切っちゃうし、
週末に行くとしても、
移動時間や入場時間を考えると1泊じゃないと難しい。
1週間ぐらい悩んでたけど、
なぜだか『夫に相談してみる』が全く思いつかなかった。
無意識に
『お母さんだから』
『息子はまだ2歳だし、自宅療養中だし』
『何かあった時に、すぐ駆け付けられる距離じゃないと』
『ごはんの支度や、家事もたまるよね・・・』
っていう、世間の常識(どう見られてるか)ばかりに目を向けて
1人でずー---っと悩んで、具体的な解決案を全然探そうとしてなかったんです。
でもあまりに私が話に出すものだから、夫は気づいてたらしい笑笑
ある日『見に行きたいの?』と、聞かれて
『行きたい、行っていい?』ってポロッと言ったら
いいよーってあっさり許可出て拍子抜け。
『え?ホントに?泊りだよ?』と言ったけど
『東京だからそりゃそうだろうね』と、特に気にしてなかった夫。
たった一言、
何気なく夫が言ってくれたことで、
一気に視界が開けて、世界が明るくなりました。
願いが叶ったことも嬉しかったですが、
私の願い(思い)を否定しなかった
夫の気持ちが嬉しかった。
自分で勝手に限界を決めつけて、
夫の思いも勝手に想像して
「どうせ無理だし・・・」と殻にこもっていたのが、
ちょっと馬鹿らしくなりました。
と同時に、夫のことを
「私の願いを叶えてくれない酷い相手」のように
扱っていたことを申し訳なく思いました。
自分がやりたい、と言えない理由を、他のことに責任転嫁していたんですよね。
そこからは
「久しぶりに友達に会いたい」
「気になってたお店も行ってみたい!」
と欲は広がるばかり。
実は押し込めていただけで、
1つ問題をクリアすると
一気に他の思いも溢れてきて、
まだ勝手にハードル作ってたんだなと実感します。
そして、何とか22時間の弾丸旅行へ行くことが出来ました!
もちろん、思ったことが全て叶うわけじゃない。
だけど『できない』のハードルは、
実は自分で勝手に上げてるんだと
身をもって実感しました。
思い込むんじゃなく、
どうやったらできるかな、を考えることが第一歩。
手っ取り早いのは、誰かに相談すること。
意外にめっっちゃハードル下げてくれて、目から鱗です。
わが家の場合は、夫がハードル下げまくってくれてます。
親が楽しそうじゃないと子供も楽しくないと思うので、
「子育て中だからできない」という思考を出来るだけ持たないように心がけています。