ふと、原典のうたをあたればいいんじゃね…？と、昨日気付きまして。（遅い…💦）

百人一首の解説本を開いたら…元は『紫式部集』『新古今和歌集』……雑歌の上、1499番歌らしいです。

ぐぬぬ、新古今はもってないぞー……💦

いや、ネットに今は和歌のデータベースがあるから……その中にあるはず。

思ったとおり、日文研のデータベースに新古今もありました。

1499番歌……

やはり「月影」ですね！

では「紫式部集」の方も見てみます。

こちらも「月影」ですね。

ということは、元々、紫式部は「夜半の月影」と詠んでいたものが、なぜか、百人一首に入ったときに「月かな」となった…………？

なぜ！？

定家の解釈ではこうなった……と言われればそれまでなのですが、なぜ定家は「月かな」を採用したのかの根拠を探さねばなりません。

解説を読むと、鎌倉時代からすでに「月かな」「月影」どちらも広まっていたようです。

……長年の謎なのかしら？

業平の「からくれないに水くくるとは」の「くくる、くぐる論争」のようなものかな……？

百人一首の場合は、

・元歌を作者がどんなつもりで詠んだのか

だけでなく、

・その歌を定家はどう解釈していたのか

という視点が必要なので、こうなってくるとわたしにはちょっと難しいですね…。

”ありますよー”