BBが生まれて早12日目。

毎日忙しくあっという間に時間が過ぎた。

術後の回復も順調で、今までの妊娠期間中の睡眠不足を補うかのように熟睡することもでき、体も精神的にも楽になった。

余裕もできてきたので、帝王切開から退院までのことを振り返って見たいと思う。

思いがけず、逆子が最後まで治らず初産で帝王切開を経験することになるのだが、結論から言うと、恐怖に感じていた痛みは術中全くなくあっという間に手術は終わった。

手術前は検索魔になって、多くの人の帝王切開体験談を読んだわけだが、逆に不安を煽ることになってしまった。(おすすめしない)

そんな時、同じく帝王切開で2人産んだ姉に励まされた。

術後の痛みはあるけど、赤ちゃんをみたら痛みなんて忘れられる、そして痛みのピークは2.3日で峠を越せば痛みも引いていく。と。

手術当日は、緊張と赤ちゃんに会える高揚感でどこか落ち着かなかった。

トラブルだらけの妊娠期間、幾度と危機的状況を乗り越えて、到底無理だと思われていた正期産に到達することができた。

それまでの4ヶ月を振り替えりながら、やっぱりここまで頑張れてこれたのは、周囲の人達の温かい支えがあったからだと思った。

友人のように仲良くなったナースやヘルパーたちも、この日を迎えたことを自分事のように喜んでくれた。

朝一の手術だったので、6時頃にシャワーを浴び、紫の手術衣に着替えて待機。ヘルパーがやってきて除毛。

9時頃、ストレッチャーで手術室まで運ばれる。
(この時の緊張はピークに、若干涙目になる泣き笑い

手術室では、総勢10名以上の女性医療スタッフ達が待機していて、物々しい雰囲気だった。

到着するやいなや、それぞれのスタッフから身分の確認、IDナンバー、アレルギー等、質問の嵐。

あれよあれよと手術台の上へ。

今回のメンバーで唯一の男性で麻酔科の人が、早速麻酔を打つ準備に取り掛かる。

その間、日本好きのスタッフが私の緊張を和らげるためか、出身地のことや日本について色々と質問してきた。

注射を打つ前は、身体をC文字型に丸めて、膝を胸に極力近づけた体勢をとる、と同時にスタッフ2人がかりで、私が動かないよう体を押さえつけられる。

そして脊髄に注射を打つ。


あれ?

全く痛くない。

こんなもん?

入院中に何十回としてきた注射の方がまだ痛いくらいだ泣き笑い
スタッフとの雑談を続けられるくらい余裕だった。

少しして足がジワジワと温かくなる。
足の感覚はあってしっかり動かせる。

私もしかして麻酔効かない人なのかな?と不安になり思わず、

「あの〜足動かせるんだけど、これ大丈夫?」と麻酔科の男性に聞く。

「問題ないよ!それより今から保冷剤を体に当てていくから、どの部分が冷たく感じるか教えて」と言われ、胸のあたりから下半身へゆっくり保冷剤を動かしていく。

胸のあたりでは、冷たく感じるが下半身へ移動するにつれ、冷たさの感覚もなくなってきた。

4、5回程同じ作業を繰り返していると、そこへ夫が入室。私の側に座って何も言わずギュッと手を握ってくれた。

お腹を触られてる感覚がある。
どこを切るか確認している最中かなと思ったが、この時既にお腹を切られていたらしい泣き笑い

痛みは全くない。

10〜15分後、下半身が激しく揺さぶられる。
まるで地震のようだ。
赤ちゃんを引っ張っているんだとすぐわかった。

がしかし、激しい泣き笑い

揺れるよ、揺れる。

思わず、
「Wow, Wow, WOOOOOOOOW」と声をあげ、様子を見ていたスタッフに笑われる。

すると、「ほんぎゃー!」と奥から元気な赤ちゃんの産声が聞こえてきた。

あ!生まれた!!!!!!

元気に泣いてる、良かった。

目頭が熱くなった。

スタッフがすぐさま赤ちゃんを私の胸の上に置いてくれた。

夫と私の手で支える。

ちっちゃい😳😳
それが赤ちゃんの第一印象。

赤ちゃんが私の胸にうずくまった状態でいる。

「やっと会えたね。いらっしゃい」と体を手で撫でながら赤ちゃんに挨拶した。

スタッフが写真をとってくれた。
ピースする余裕もある泣き笑い

こうして7月22日、37週と2日目、2735gの元気な女の子が誕生した。

赤ちゃんとの触れ合いを楽しみながら、手術も後半縫合している最中。

あ、、、、吐き気がする。

突然吐き気が襲ってきた。

あーこれはやばい。

でも赤ちゃんとのまだ触れ合いたい。

そう葛藤しながら、妊娠中、つわりで辛かった時期を思い返してみた。

あのつわりの辛さと比べたら、このぐらいの吐き気どうってことない!!!

周りのスタッフにも心配されたが、大丈夫だと言ってひたすら耐えた。

手術は1時間半ぐらいで終わったと思う。

術後、ドクターからは胎盤が下よりになっていたこと、出血は多めだったが問題なくスムーズに手術を終えられたと報告があった。

まだ麻酔がしっかり効いてるので痛みはない。

それから産後の人が入る部屋に移動、
しばらくぼーとしていると、ナースが赤ちゃんを運んできた。

1日目から同室だ。あんぐり

おめでとう。

ナースの一言に、ああ私この子出産したんだと実感が湧いていた。

スヤスヤと気持ち良さそうに眠ってる。

お疲れ様自分。
みんなありがとう。

そうして赤ちゃんを眺めながら眠りについた。