現在は地震の影響でコメやカップラーメンなど、食料品に多く不足が出ています。

私自身はいつも飲んでいた低音殺菌牛乳が飲めなくなっているのが不便に思います。
茨城県の畜産農家は大丈夫なんだろうか・・・。
宮城や福島が壊滅的なのはわりとわかるのだけれど、茨城県は本当に報道が少ない。
困っている人は多いのではないでしょうか。しかしそれが報道されていません。

さて、本題に入ります。

ここで被害の多い宮城、福島、茨城の農産物を見てみましょう。(量と額を混同して書いています)
宮城
コメ生産量全国5位
大豆生産量全国4位
マグロ・カツオ・サンマ等2位~3位
肉用牛7位
福島
コメ生産量全国3位
梨3位、桃2位、きゅうり2位
漁業(サンマ、さば等が多い)全体で12位
茨城
コメ生産量全国4位
鶏卵全国1位
メロン・ピーマン・白菜等1位

目立つものだけ書きましたが、これらはスーパーで並べられることがなくなるかもしれません。
タイトルの通り、「自給率の高いものが供給できなくなる恐れ」が出てきたのです。

特にほうれん草はいっぱい騒いでいますね。
放射線が規定量以上なので、出荷ができなくなりました。
これから東北の農産物は買えなくなるものが多そうです。

一番の問題はコメです。
知っての通り、東北は米どころとして有名です。
コメは政府が決められた量をしぶしぶ「捨てるために」輸入するマニマム・アクセス米を除いて日本では殆ど完全自給している食品です。
そのため、今回の地震でのコメ不足が深刻な問題になる恐れがあります。

東北のコメの産出量はかなりのものです。
宮城が全体の4.7%、福島5.6%、
この2県で10%近くが生産されているわけで、茨城が4.7%、それに岩手の3.6%。あり得ないですが最悪のケースとしてこの18%程度が産出されなくなったとしたら・・・。

一気に平年から82%の生産量になるわけです。
これは作況指数とよばれる「どのくらいコメがとれているか」を表す数値には反映されないかもしれませんが、(ある農地からどのくらいとれるか、なので農地自体が無くなった場合に反映するのか?)93年の冷害での米不作のときには74でした。まあ何もなければ作況指数は生産量とリンクするので(正確には生産量は減少傾向&100くらいだと余る)、結構な不足量だといってよいと思います。

ただ、政府には備蓄米やミニマム・アクセス米等、緊急時に放出できるコメがあります。
ここ数年はコメが売れないために、余ってて大変でした。
そのため直ちにコメが不足する事態にはならないと思います。(現在のパニック時&被災地の不足は除く)

しかし、今後10年は復興に時間がかかるともいわれています。
これから10年10%以上のコメが作れなくなる・・・。
これは値上げがどの程度までいくかの問題となりそうです。

ただ、日本のコメは「生産調整」で自給率を100%にしていました。
被災地以外のコメ農家は生産量を自分たちで制限していたので、これから生産調整を撤廃すれば平年並みの生産量を維持できるかもしれません。

ただ、一部のコメ農家は「米価値上げ闘争」を必死でしていたので、もしかしたら生産量を増やさなければ値段が上がるに任せることによって利益を得られる可能性があります。
被災地以外のコメ生産者は安堵しているところもあるのかも・・・。

日本はカロリー自給率は40%ですが、生産額で考えると70%が国産のものです。
そうなると、卵や牛乳も通常通り供給されるかはまだわかりません。

こうなると頼みの綱は北海道ですが、漁業関係は北海道も大変だと思います。
そしてなんといっても、地震での道路の寸断と福島原発での立ち入り禁止によって、陸路で本州、東京へ向かう道が制限されているはずです。それに加えてガソリンがどこにいっても不足しています。農水省はこのような事態には「ガソリンを農業関係者に優先的に使わせる」といっていました。大事なのは運送業やスーパーなど、消費者に届くことであるということを今回の事態はまざまざと見せ付けましたね。(鉄道は大丈夫なのかもしれませんが、「いきあたりばったり停電」がありますから・・・)
そうなると一番影響がありそうなのは牛乳などの足の速いものでしょうね。

牛乳がダメだということは国産のみであるバターやヨーグルトもダメだということに?

「自給率を上げよう」とする人達は論拠に外国の天変地異などを挙げていましたが、みごとに反対のことが日本で起きました。
つまり、「自給率が高いと日本で天変地異が起こったら食べ物が買えなくなる」ということです。
これをなぜか自給率が高くなるデメリットとして誰もいってなかったことがフシギです。
物事には良い面と悪い面があるということです。