2/27開催のコラボイベント、オイリュトミー公演[昴]の作品をご紹介します。
全体は、二部構成となっております。
●第一部 オイリュトミー公演「昴」
・作品「錦木に寄せて」より、藍玉、萌黄、琥珀
・作品「すばるの七ツ」より、月、火、水
二十五絃箏という新しい箏とオイリュトミーのコラボレーションです。
和と洋の出会いをお楽しみください。
●第二部 アニメ上映「cosmos」 監督のトークあり
小、中、高校生に人気の合唱曲「cosmos」をテーマにした作品。監督とは奏身舎での冬至合宿に参加されたご縁で、この企画となりました。
※第一部、第二部ともに、「星」「色」にまつわるテーマです。
第二部アニメ上映「COSMOS」ー光のとの約束ーは、
小・中学生にも人気の合唱曲「COSMOS」をモチーフに、
「宇宙の闇に光る星々」と、人の心の照応がテーマなのですが、オイリュトミー公演の音楽作品も「星」をテーマにしています。
どんな星でしょうか・・・・
それは「昴すばる」なんです!
昴は、プレアデス星団として知られていますね。
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【作品紹介】
●〈すばるの七ツ〉より 「火」 「月」 「水」
吉松隆 作曲
冬から春先にかけて牡牛座に輝く「すばる(プレアデス星団)」は、肉眼でも見ることができる明るい星々の集まりです。
古代より人々の興味をひき、伝説や民話、星座物語などに登場してきました。
七つの星の輝きが「統(す)ばる」ことから「昴(すばる)」と名づけられました。
吉松隆作曲「すばるの七ツ」は、すばるの「七ツ星」を、七つの輝きである「七曜」と関連づけて構成されたもの。(「曜」とは「光り輝くもの」を意味します)
月・火・水・木・金・土・日を象徴する7つの曲は、七つの音からなる主題を軸にした七つの性格をもつ小品です。
今回は、その中から火・月・水の三つを選曲し、二十五絃箏による演奏とオイリュトミーのコラボレーションで、宇宙の星々を描きます。
とても神秘的で魅力溢れる作品なので、
ぜひ多くの方に観ていただけたら幸いです。
この作品は3年ほど前から、小澤さんと一緒に稽古し、オイリュトミーのフォルムを私が作り、ディスカッションしながら育ててきたものです。
彼女との出会いは、私にとって運命的ともいえるでしょう。
和楽器の箏の伝統芸能としての限界突破を試みる彼女。
いろんなミュージシャンや、ダンサーとのコラボを体験してきたそうです。
私も西洋から伝わった「オイリュトミー」の既成の枠を突破し、
和と洋が融合する芸術を目指していました。
小澤さんと出会い、お箏の和音のひとつ、ひとつが星のように輝き、意味を持つのを肌で感じました。
また、オイリュトミーと一緒に稽古すると、音の本質がよくわかる!と小澤さん。
一音一音に仏の命がこめられている・・「一音成仏」という言葉を聞いた時、
地に向かって弾く、独特の硬質の箏の音色に、どこか武士道に近い精神性を感じました。
鉱物的ともいえる、輝く響きのなかに、生き生きした「生命力」を感じるのです。
〈すばるの七ツ〉より「水」稽古風景
吉松隆作曲
‘すばるの7ツ’より「水」
ー作品心象スケッチよりー
「水」の心象は、
滔滔と流れる川ではなく、「閉じ込められた」水。
本来水は、流れて広がりゆくものなのに、
この「水」は、閉ざされた世界の中、哀しみを内に湛えて耐えている。
でも、その水底には、大海への憧れが、まどろみ眠っている。
やさしい風がある日「水」のもとにやってきて、息を吹きかけ、「水」を目覚めさせると、
「水」は勇気を得て、閉ざされたこの時空から一気に飛翔しようと、決意する。
そして、吹き渡る風の力に癒され、赦され、解き放たれ、力強く変容していく。
・・・「水」の いのちの しずかな再生の物語が
いま こうして始まる。
文/渋谷智栄子
那須と仙台でのオールソウルズディ にて
一音成仏の響き
オイリュトミスト/渋谷智栄子 & 二十五絃箏曲家/小澤千絵子
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