🌟「ほんとうに大切なものは目に見えない」
・・“星の王子さま”の中のセリフです。
また、金子みすずも
「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」“星とタンポポ”の中で語っています。
オイリュトミーの果たす役割ってなんだろう?
と問いかけた時、いつもこの二つの言葉がフッと浮かびます。
見えないけれどある、それを確かなものとして「自分の体で動いて感じることができる芸術」。
それがオイリュトミーだと思うのです。
なので「運動芸術」とも呼ばれています。
人は死んで肉体が朽ちたら終わりなのか。
死んだらどうなるのか?
誰もが問いかける疑問でしょう。
5年前「オールソウルズデイ那須」を奏身舎で開いたときに、参加者の中に小学生の男の子がいました。
どちらかというと、やんちゃな子でしたが、オールソウルズデイ の後に、とても感情面で落ち着いたと、家族から感謝されたのです。
子どもは、(大人もそうですが)心の深いところで「死というもの」を納得していない場合、それを「恐ろしいもの」「忌まわしいもの」と捉えがちです。
美しい芸術体験と神聖な雰囲気の中で、亡くなった人を偲ぶことで、死に対する捉え方が「恐ろしいもの」から「神聖なもの」へと変わったのでしょう。
😸オールソウルズデイ仙台2020年2月22日、無事終了!
仙台でのオールソウルズデイ が終了し、今日で1週間経ちました。
コロナウイルスの感染に伴い、各地でイベントの中止が相次いでいます。
オールソウルズデイ仙台も今週だったら、開催が難しかったかもしれません。
守られ、導かれていたことを、本当にありがたく思います。
ご協力、ご声援頂いた皆様には、心から感謝申し上げます。😊
今回、特に嬉しかったのは、
⚜️初めての仙台、初めてのお寺での開催。
⚜️「みちのく⭐︎銀河のとも舎」の皆さんと「奏身舎」オイリュトミークラスの有志が一緒に立体ハレルヤができたこと。
⚜️「みんなのシュタイナー」代表、志賀くにみつさんと、2015年秋開催して以来、三度目の開催となり、少しずつ、確実に輪が広がっていること。
ほんとうにご縁に感謝!ありがたいです。^_^
次回は、どの街で開催できるでしょうか? あなたの街にうかがうかもしれません❣️
オールソウルズの波紋が、静かにあたたかく広がっていきますように✨
●キャンピングカーに乗って仙台へ
2/22当日朝、まだ薄暗い5時半、マツカナちゃんこと松本加奈子さんのキャンピングカーで仙台を目指し、奏身舎を出発。
キャンピングカーは、まるでおうちにいるよう。💓
あまりの居心地の良さにリラックスしてウトウト・・・💤、いつの間にか、仙台の蓮臺寺近くまで来ていました!急勾配の坂道を曲がりくねり、ゆられつつ、無事到着。
1時間も早く着いた私達を、お寺のスタッフMさんは、快く迎え入れ、温かなコーヒーまでふるまってくださったのです!
●初体験!お寺でオールソウルズデイ❗️
「オールソウルズデイ仙台」の会場となったお寺は、三佛山 蓮臺寺。
真言宗のお寺です。
「宗旨宗派の壁を超えて老若男女の集う場所として、
皆さんをお待ちしています。」
パンフレットの言葉どおり、懐の広いお寺さんでした❣️
シュタイナーの死生観をテーマにした私たちのイベントも、快諾して下さり、至れり尽くせりの気配りが本当に有り難く、気持ちよく使わせて頂きました。
蓮臺寺さんの、そして仏の慈悲の寛容さに深く感謝いたします!
今回のイベントでは、本堂と法堂をお借りしました。
厳かで、凛とした佇まいはお寺ならでは。
しかし、
オイリュトミーができる舞台空間にするためには、工夫が必要です。
そこで日曜大工が得意の我が夫、安齋裕司さんが大活躍!
空間の前後を逆に使い、ピアノを対角線上に大移動、備え付けの大小のパネルを用い、出ハケができる舞台空間を作り、照明機材を運びました。
あらかじめ、奏身舎でホリゾント幕や枠を作り、バラして運び、組み立てたのです。
こうして設営した新しい空間で、オールソウルズデイ 仙台を開催したのでした。
●第一部 「シュタイナーの死生観」
死とは、何か?について志賀くにみつさんに語っていただきました。
死とは「存在の状態、次元が変わること」であり、
「死んだら終わりではない」と志賀くにみつさんは語ります。
次元が高くなったところにいる死者たちは、私たちを常に見守り、個を超えて、人類のためにできることをしたいと望んでいます。ゆえに、私たちも日常的な感情ではなく、ピュアな気持ちになれた時に、良い結びつきを持つことができるのです。
温暖化による異常気象。コロナウイルス。森林火災。放射能汚染。今人類は危機を迎えています。
この地球規模の危機を乗り越えるには、あちらの世界の方達と、高みからの霊的な協働作業が必要なのかもしれません。
生きている私たちも、自分自身をより高め、
狭い自己を乗り越えて成長できるように努力しなくては!
そのための力をもらうオールソウルズデイ でもありました。
●第1回オールソウルズデイの思い出
・・亡きMさんからの贈りもの
オールソウルズデイ 第1回目は、2015年秋に奏身舎で開催しました。その開催に向けて大きな衝動を送ってくれたのが、今は亡き、Mさんでした。彼女は私と志賀さんの元でオイリュトミーやシュタイナーを数年学びましたが、ステージ4のガンであることが判明。闘病生活の末に2015年秋、天に召されました。未だ30代半ばの若さでした・・。
亡くなる数ヶ月前に、志賀さん、Mさんと一緒にランチを食べていた時、
「オールソウルズデイを開きましょう!」と不意に志賀さんが提案され、Mさんも即、賛成し
「ピエイエスをオイリュトミーでやりたいな!あの曲が大好きなんです」とニコニコして言ったのです。
「 Mさん、一緒にピエイエスを練習してオールソウルズデイ に出ようね」と私も励ましたのですが、
その後、Mさんは、急に病が進行し、9月を過ぎて、奏身舎で「献灯セレモニー」の準備のためロウソクを出して明かりを灯したその時に、Mさんが亡くなったとの訃報が入って来ました。
Mさんは、こちらの世界から、あちらの世界へと旅立ったのでした・・・。
初めてのオールソウルズデイでは、準備の段階で幾度どうしたら良いか途方にくれることがありました。
しかし、こちらからあちらの世界へ移った彼女は、存在の形を変えて、ずっと私たちに力と熱を送り続けてくれたのです!
こうして2015年11月3日、
初めてのオールソウルズデイ那須には、大勢のお客様が参加して下さり、無事終えることができました。
たくさんのロウソクが灯ったホールに、静けさの中で次第に満ちてくるあたたかさ、そして浄福感。
今でも思い起こすと、その時の安らぎの気分がよみがえってきます。
「霊界はやすらぎの中にある。」確かにそう感じました。
それは怖いものでも、おどろおどろしいものでもなく、浄らかな心安らぐ時空間でした。
音楽でたとえるならば
フォーレのレクイエム「ピエ・イエス」のような世界・・。
でも現代人が、それを心から感じるためには、それなりの準備が必要です。
●第二部 歌、音楽、オイリュトミー
芸術体験を通して、心を高め、ピュアにしていく・・それが第二部の役割でした。
始まりは、4人バージョンのピエ・イエス。
天使のような峯田夏希さんの歌声!そのラテン語の歌詞を母音のオイリュトミーでとると、
畏敬の念 Eが感じられ、心が落ち着きます。
そして今回加えた片山敏彦「ゆめのころも」。
母音を中心にゆったりした動きのオイリュトミーを、梁塵秘抄で知られる7・5調のリズムで動くと、躍動するいのちのこだまが、かなたから聞こえるようでした。
●立体ハレルヤ・・言葉の力で晴れやかな時空を創る
今回、特筆すべきは「那須・奏身舎/
Hallelujah の綴りの音声を、日本語の意訳の朗唱で、収縮拡散を行いながら、オイリュトミー
ハレルヤは、心に平安をもたらし、免疫力を高めるので、ご存知の方はぜひなさってくださいね。
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✨立体ハレルヤ✨ (HALLELUJAH)
日本語での意訳/渋谷智栄子 編
(私から真実を覆い隠しているものを、どうか祓い清めて下さい。)・・・・畏敬の念のE
H 遥か 中心から外へと晴れやかなHの音声で広がり、心の世界も広げます。大きな世界へ羽ばたくように。
A かなたへ Aを上から下へ下ろして心を鎮めていきます
私の想いを拡げます。そして人間の本質を思い起こします。
・・・・・・ここからLを取り(小さいLから次第に大きく育つように)、前へ一歩ずつ中心へと歩みます。
L 肉の体
L 生命(いのち)の体
L 感情の体
L 中心の自我・・・・ここから後ろへ広がっていきます。後の3回は全て大きくLをとる。
L 自我に貫かれた感情の体
L 自我に貫かれた生命の体
L 自我に貫かれた肉の体
E それが人間の本質 頭上でE
(大きなL3回を、前後に動きながら)
L 霊界から
L 魂界から
L 物質界から
U 生まれ、
J 甦り、
A 新たになる。
H 新しい霊の息吹を得て 後方からの息吹を受けとめるように
合同
言葉は文字で読んだりするだけではなく、
音声を体で動き、
響きと動きと言葉の本質が一致すると、深い
その共鳴が他者との間にも
それは未来を形成する土台となる、新しい体。オイリュトミー芸術には未来の「社会芸術」の雛形があることを、実感しました。
●自らを癒す聖なる力が働くとき・・言葉と自我が直結する
リハーサルではスタッフも一緒にみんなで立体ハレルヤをしました。
「私から真実を覆い隠しているものを、祓い清めてくださ
この言葉の後に、
心の叢雲を払うようなHの晴れやかな音声
嬉しいことに、立体ハレルヤをした後に、悪かった体調がすごくスッキリして元気になった!という方がいらっ
言葉は自我と直結しています。
自我の中に本来備わっている、自らを癒す聖なる力が言葉を通して働いたのでしょう。
ブラームスのインテルメッツォ・・「愛する亡き人へのおくりもの」として
●第三部 献灯
大人も子どもも、ひとりづつ、大切な方を偲び、ロウソク🕯を捧げました。
揺らめく灯りは、1人1人の命の煌めき
私たちの感情は、ともすると日常の忙しなさに紛れ、大切なことを忘れてしまいます。
でも、みんなが協力して創り上げたあの時空間では、
いつもと異なる大きな世界の懐の中で、感情が高められるのを感じることができました。
その余韻は今でも残っています。
コロナウイルスの流行で重苦しい雰囲気が世界中を覆っていますが、その分厚い雲の向こう側には、澄み切った世界があります。
その世界をオールソウルズデイ を通して、わずかな間、垣間見ることができたのは、本当に幸せなことでした。
1日も早く、穏やかに安心して暮らせる日が戻ってくるのを祈ります。
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
https://ameblo.jp/
・【オールソウルズデイ那須】「こちらの世界」から「あちらの世界」へ
・ヌーベルミューズコンサート 3/28
土曜日 20:00〜21:10 |