なかなか切れない間違い電話 | 海の見える家

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努力して諦めなければ、必ず道があると信じて突き進みます。時を間違えなければ。頑張る時に頑張らなければ、努力は結実しないのです。

世の中には、摩訶不思議な体験をするものです。

これは、超常現象ではありません。

うちの電話番号は、市立美術館と番号が2つしか違わず、市立美術館がxYYzというのでした。うちは、xYYYというもので、ボタン連打で、「今、何の展示があっていますか?」とよく間違い電話が掛かってきて、その度に「うちは美術館ではありません。美術館の番号xYYz、うちは、xYYYです。ボタン連打しませんでしたか?」「はい、すみません」と謝ってくれるのは納得するのですが、突然、切る人もいて、かなりイライラしていました。

今からお話することは、実話です。

夜、電話が鳴ったので、普通に出ました。

「はい、もしもし」

「別れないで下さい。」(突然、泣き声で)

「は!?何を言っているのですか?間違い電話ですよ。」

「とぼけないで下さい!御願いですから・・・」

「だから、間違いですってば・・・」

「どうしてそんなこと言うんですか?」

「・・・・・」(本当に心当たりないですからね。落ち着かせるために黙りました。)

「何でもしますから・・・」

この言葉を聞いて、内心、「マジ!?」って思いましたw

家の近所に呼び出して、後ろから抱きついても振り向かずにされるがままにしろ

とか、まだまだ、一瞬で良からぬ妄想をしてしまいましたよw

でも、口には出しませんでしたw

だって、付き合っていた人がいたし、逮捕されるリスクが大きいですからねw

残念ながら、理性が勝って、女性を説き伏せることにしました。

あくまでも、間違い電話であるということを知ってもらうために、論理的に説明しましたよ。

とにかく、その女性は感情的になって、私の言うことを聴かないんですもの・・・。

「・・・くすくす、ぐすん・・・」

私が黙ると、泣き声しか聞こえないんです。

こっちが泣きたいよって思いましたが、その女性も別れ話をされてつらそうでしたから、言えませんでした。

「あのですね。落ち着いて聴いて下さいね。うちの電話番号は、下四桁がxYYYなので、よく市立美術館と間違われるんです。だから、あなたも間違い電話で、こちらに掛けていらっしゃると思うのです。いえ、間違い電話なのです。」

これを切り出すまで、その女性が感情的じゃなくなるまで、1時間40分も要しましたよ。

このセリフを言ったら、何と泣き止んだんです・・・。

そして、突然、ブツッって切れた・・・。

私の必死の説得はなんだったの?妄想だけさせて謝罪もなしなの?

と言いたかったですが、もう相手はいないのです。

無意味に叫びたかったですが、近所迷惑になるのでやめましたよ。

マジでムカついたw

マジで呼び出して、イタズラをすれば良かったと後悔していますw

そして、何でも言うことを聴く女性は、レアなので、付き合えば良かったwwww

ちくしょ~~~~~!!!

言うだけ言えば良かったwwww