え~はい。随分と長い事放置状態だった、二次UPでございます。
それにしても・・・・・・。リハビリです。リハビリなのです!!
可笑しくても、笑って流して下さい。
再開するのに、勇気がいります。緊張~
Love ladder 1⃣
邸宅にてローリーが、テレビ画面を眺めていた。
ドラマのキョーコの演技を・・・・・・。
これから先の事を脳裏に浮かべながら―――。
無限の可能性を秘めた駆け出し女優として、徐々に世間に認められてきたキョーコは、今日も懸命に一人の少女を演じる。
キョーコ自身は、苦手としていた恋心を表す表情を、一発OK貰える程に成長していた。
まさかその表情を、見られていたとは、知らずに・・・・・・。
相手役の光は、キョーコ演技にドキドキさせられっぱなしだった。
(キョーコちゃん。
本当に演技が上手だよな~。タレント部門なのに。)
「あの、キョーコちゃん、お疲れ様。
俺、ドラマって初めてだから、足を引っ張ってないか心配だけど、一生懸命頑張るから、これからも宜しくね。」
「はい。光さんもお疲れ様です。
そんなに心配しなくても大丈夫ですよ?
監督がOK出していらっしゃいますし。」
「ありがとう。少しだけ自信がついたよ。」
「“やっぱきまぐれロック”で司会者してますし、あっちは生ですもの。それに比べると、こちらは録画ですから。」
「録画なのは分かっているけどね。
それでもやっぱりその・・・・・・緊張するし・・・・・・。
ダメ出しされたらどうしようとか、周りに迷惑が掛かるんじゃないかって、思うんだよね。」
キョーコは、光ると話していると、監督からの指示で、本日の撮影はここまでという事になった。
今回から、一緒に撮影に加わる大物ゲストのスケジュールの都合が就かず、これまでに撮り進めたいものは撮ったという事で。
現時刻は、夕方になるには早く、16時過ぎだった。
光は、キョーコを誘えると、密かに喜んだ。
「キョーコちゃん。今日はもう撮影終わりだよね?
これから一緒に夕食どうかな?
(よし、ちゃんと言えたぞ!)」
キョーコに、顔を薄っすら赤く染めながら、光はデートのつもりで言う。
しかし、キョーコは光の言葉を聞いておらず・・・・・・。
思考は彼方へと飛んでいた。
勿論、蓮の事である。
「(あれ?反応が・・・・・・)
キョーコちゃん? おぉ~い、キョーコちゃん!」
「(はっ!)あっ・・・・・・。
すみません、光さん。何か仰いました?」
「え~とね、今日は撮影も終わりだし、この後特に用が無ければ、一緒に食事でもどうかな?って。」
光の瞳は不安に揺れていた。
これまで何回か誘ったが、どれも良い返事を貰えなかったからだ。
ロケで一緒に仕事をしている監督をはじめスタッフ、他の俳優も、光のキョーコに対する気持ちは、知られているのに・・・・・・。
当の本人であるキョーコは全く気付いていない。
これまで蓮のアプローチですらも、スルースキルを発動させている。
それもそろそろ怪しくなってきてもいるが・・・・・・。
その当の本人であるキョーコは、申し訳なさそうに光を見ていた。
「・・・・・・光さん、すみません。
これから、大事な用事がありまして・・・・・・。
誘っていただけたのは嬉しいのですが、出来ましたらドラマの皆さんとの時に、お願いします。
(光さんと2人で食事をして、写真に撮られて、スキャンダルになったら、周りに迷惑が掛かるし、何より敦賀さんに嫌われたくない。
敦賀さんの傍に居られなくなるのは、嫌!!
たとえ、敦賀さんへの想いが叶わなくても、傍に居るポジションを失いたくなんてない。)」
「えっと・・・・・・。・・・・・・そうなんだ。
そのさ、どんな用事なのか聞いても?」
「・・・・・・。
全く、光さんには関係ない事ですし。
それに、社長さんから箝口令を敷かれてますから。
なので、失礼致しますね。」
キョーコにしては珍しく、問答無用とばかりにその場を後にする・・・・・・。
周りが心配そうに見ており、光の意気消沈した姿に、監督はただ肩を叩いて通り過ぎるだけだった。
「キョーコちゃん・・・・・・。」
光がぽつりと漏らした言葉は、誰にも届かなかった。
(キョーコちゃん、最近綺麗になってきた。
やっぱり、好きな人がいるのかな~?
いくら、ラブミー部だとしても、いつまでも恋をしないなんて事、ないだろうし。)
とぼとぼと・・・・・・歩き始めた、光であった。
1⃣話目終わり
次回2⃣話目へ
思いっきり短いです!
リハビリだという事で・・・・・・。
短いので、もう一話いけますかね?
夜中か明日か・・・・・・UPさせたいと思います。
タイトルネタばらし~。
Love ladder キャリアアップのための言葉があるのですが・・・・・・。
ladder この部分。ラダーとは、“梯(はしご)”という意味と、教育や指導といった意味も含まれます。レベル別教育ですね。
そこから、タイトルに拝借致しました~~~。
新しい話を楽しんで頂けたら幸いです。
リハビリして慣れてきたら、以前の放置状態の話を、完結に向けて頑張っていきたいと思います。
暫くは、この話にお付き合い下さい。
一話毎を長くするのに、頭がついていきません・・・・・・。