カナト(僕は普通のサラリーマン・カナト。午前9時から仕事が始まり、午後5時には仕事が終わる。基本的には土日祝日は休みです。年齢は27歳。血液型はAB型。ちなみにRH+です)
カナト(ちょうど今仕事終わりで家に帰るところです。今日は嫁が僕の大好きなハンバーグを作ってくれるので、すごく楽しみです)
カナト(いやいや…ハンバーグ7個はいくら何でも作りすぎだと思うけど!?たぶん僕一人で食べなきゃいけないだろうな…。ハンバーグは大好物なんだけどね…)
嫁が張り切ってハンバーグを作りすぎたのを知り、逆に帰りづらくなってしまった僕だが、帰らなかったら激おこになるので大人しく帰ることにしました。
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【紺真市 第一公園】
カナト「とりあえず、缶コーヒーでも買って帰ろう…」
スタッ
???「あっ、そこのお兄さん!」
カナト「!!」
???「私にも飲み物買って!喉渇いたから」
カナト「あ、うん…」
???「お兄さん、スーツ着てるって事はもしかして営業マン?ご苦労様です」
カナト「いや、営業マンではないよ。ごく普通のサラリーマンかな…」
???「へぇ~そうなんだ」
カナト「はい、これどうぞ」
???「ありがとう!」
???「私、エミリって言うんだ。お兄さん、何て名前?」
カナト「僕はカナト。さっき言った通り、サラリーマンだよ」
エミリ「覚えとくよ。ジュース奢ってくれてありがとう🎵」
カナト「いえいえ」
エミリ「じゃ、私用事あるから帰るね。カナトお兄さん」
カナト「うん、気をつけてね」
カナト(やばっ!もうこんな時間。早く帰らないと嫁に怒られる…)
カナト「あれ…?いつの間に…」
カナト「まぁいいや。家に帰ろう…」
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【カナトの自宅】
カナト「ただいま…」
セイバーオルタ「遅かったな、カナト…」
セイバーオルタ「7個作ったハンバーグが冷めてしまっただろうが!!早く帰って来いと言ったはずだ!!」
カナト「ご、ごめん…」
セイバーオルタ「今まで何をしていたぁ!?」
カナト「え~っと…」
カナト「公園で女の子と少し話してました」
セイバーオルタ「!!」
カナト(あっ、やばっ…。この言い方だとセイバーが勘違いする…。き、斬られる…!!)
セイバーオルタ(公園で女の子と話してただと…!?嫁の手作りハンバーグを差し置いて…?早速不倫か…)
ザクッ
セイバーオルタ「その話、詳しく聞かせてもらおうか?場合によってはこの家が更地と化すぞ?」
カナト「ちょ、落ち着いてよ…!」
カナト「実は黒いパーカーを着た女の子にジュース奢ってほしいと言われて、それで少しだけ…」
セイバーオルタ「見ず知らずの女にカナトはジュースを奢ったのか?えぇ?」
カナト「ジュース奢るくらいいいと思うけど…」
セイバーオルタ「で、どんな会話をしたんだ?一語一句正確に言ってみろ!!」
カナト「普通に職業聞かれて答えただけだよ!あとはジュース奢ってくれてありがとうって…」
セイバーオルタ「本当にそれだけか?」
カナト「うん、そうだよ…!」
セイバーオルタ「ふぅ…。すまない、場を取り乱してしまった…。ハンバーグ、レンジでチンして食べてくれ」
カナト「うん、ありがとう…」
セイバーオルタ(黒いパーカーを着た女の子…。どこかで見たことある気がするが思い出せないな…)
セイバーオルタ(そのうち思い出す、か…)
カナト「………」
カナト(けどやっぱり、ハンバーグ7個は食べれないや…)
第2話「再会は意外な形が多い」へ続く。