先日、続きはいつ書くねんとツッコミがあった「会社にするか個人にするか・・・」です
今回は、オーナーの取り分についてです。
オーナーの取り分とは、法人ですと社長は給与でもらいますし、個人ですと儲けの部分ですね
法人の場合ですと、社長の給与の合計額から、給与所得控除額というのを差し引いてその年の給与所得の金額を計算します。
この給与所得控除額というのは、サラリーマンに認められている必要経費的な性格のものです。
サラリーマンは必要経費を所得から引けませんからね
では、個人事業主は?
収益(売上げなど)から必要経費を引いた金額が事業所得の金額になります。
必要経費は収益から引けるけど、こちらは当たり前に必要だったから出ていった経費。
給与所得控除額は必要経費を引けないサラリーマンの必要経費的な性格のものですので、実際に事業に関連するような費用がいくらであっても、実際の金額とは関係なく引くことができます。
法人にしている場合ですと、この必要経費に該当する費用は法人の儲けを計算する際に、当然費用として、収益から引くことができます。
さらに、オーナーである社長の給与も費用ですので、法人の儲けの計算の際には収益から引くことができます。
あれ?なんかややこしいけど、どうやら法人の方がオイシイような気がする・・・と感じたあなた
正解です
法人の場合は個人でいう必要経費である費用は、法人の儲けの計算の際に費用として収益から引きながら、社長の給与所得の金額から、さらにサラリーマンの必要経費的なものである給与所得控除額を引くことができるのです。
一人オーナー企業ですと、個人でも法人でもそんなに大きな差はありませんから、必要経費を2度引くことができるように感じる法人の方が有利な気がしてしまいがちです。
ただ、ココには所得税と法人税の税率の問題が絡んできますので、実際にどちらが有利かは一概に判断できません
次回はこの税率のお話をしてみたいと思います。
ご質問等ございましたら、遠慮なくお問い合わせくださいませ
(注)え~次回と書いてますが、税務の話が続くと面白くないかと思いますので、違う記事を書きながら…となります。従いまして、「次回」というのは、この“税全般”というテーマの中での「次回」とご理解ください。