25日夕方時点での天気予報は、全メディア基本的に「曇り」。ただし、GPV予報だけは、夜遅くから沿岸南部の晴れを予報していました。先日、一本松の保存について、①防腐処理をすること、②幹を分割し、くり抜いて心棒を通すこと、③現地で組み立てて元の場所に設置保存すること、④根は保存するが枝は複製を使用すること、が伝えられました。早ければ8月中にも作業に着手するとのことでしたので、約半年ぶりにダメ元で遠征しました。
往路、遠野市を抜けるあたりから雲が取れて月が見え始め、住田~陸前高田と進むにつれて快晴の空が広がります。「ホントですか~?」と疑いたくなるほどの好天です。現地到着後すぐに、当初は予定になかった、月・火星・土星・スピカの(ゆる~い)集合写真から開始。各天体はだいぶ西に傾いて、まだわずかに雲が残る空でしたので、とりあえずの記録写真として保存です。

月の上にスピカと土星、斜め右下に火星
月が沈み、天の川がはっきりと見えてくるのを待って、入手したばかりの魚眼レンズの試運転。いて座がほぼ南中する時間でしたので、南天の天の川を狙いました。超高感度・長秒露出でも、ノイズ処理によりまずまずの画像を得ることができました。

差し渡し180°ほどで画角の端が湾曲する構図
ここからは、微速度動画用の撮影です。こちらは連続シャッターによる撮影ですので、ノイズ処理なしです。熱カブリを心配しましたが、できあがりを見れば、小さな画面であればほとんど気になりません。技術の進歩は驚くばかりです。アングルを変え、南天と北天の天の川の動きを描写してみました。
ISSの通過時刻が近づいてきたところで切り上げ。ISSはこのところ、日本列島の遙か北方を通過することが多く、岩手でも最大仰角17°の予報です。それでも、ほぼ一ヶ月ぶりの対面ということで、全光跡を描写するために、こちらも魚眼レンズにて。ISSの15分後、HTV(こうのとり)が通過する予報でしたが、仰角10°で、低空には雲が出始めたこともあり、残念ながらこちらは確認できませんでした。

高度は0.5等の予報
02:00を過ぎると、東の空には、すばる~木星~金星がきれいに並んで壮観です。03:00を過ぎれば、かすかにオリオン座も姿を現します。真夏のオリオン・・・こんなタイトルのドラマだか歌だかがあったような。まだしばらくは、夜明け前の豪華な星空を楽しむことができそうです。そして、徐々に空が赤らんで、あっという間に日の出を迎えます。とは言っても、夏至から一ヶ月以上も経過し、日の出はずいぶんと遅くはなりましたが。

左にある三連星、上からすばる~木星~金星
冒頭でも触れましたように、津波に耐えた「奇跡の一本松」は、塩害等により枯死状態となりました。ひょっとして、今の立ち姿は今回が見納めになるかもしれません。周囲の瓦礫は・・・減ったようでもあり、変わらないようでもあり、まだまだ明確な展望が見えない状況なのでしょうか。