オルコエトーの「置き場」 -17ページ目

劇団くすのきさん「13と魔法の夜」を見てきました!

 

 

毎年唯一観劇させていただいている劇団くすのきさん(去年は行けなかったケド…)

親子で出演している方も何組かいるという、ちょっぴり変わった構成の劇団さんです。

 

今回は新たに、劇団員のおチビさん二人がデビューしました。

 

天真爛漫で元気いっぱいの凪ちゃん。

ナチュラルでぐっとくるお芝居をする健志くん。

 

すごいなあほんま。将来有望。

私がこれくらいの歳の時は、

真っ直ぐ歩けていたかすら危ういで…

 

 

この「13と魔法の夜」は、アレックス・シアラーの原作。

 

 

 

たしか過去に何作かアレックス・シアラーの作品をやっていたよね。

この単にお気楽主義ではないファンタジーが、劇団くすのきの雰囲気が非常にマッチしてる!

 

 

「13と魔法の夜」は、

人間に恨みを持つ魔女の姉妹に身体を奪われて

老婆の姿になってしまった少女たちが、

協力して自分の体を取り戻す、

というストーリーでした。

 

 

入れ替わりがあるので少しややこしい設定なのですが、

分かりやすく説明したりする演出があったので、

お子さんでも分かりやすかったんじゃないかと思います。

 

プロジェクションマッピングでさらに具体的に表現されているので、

夢中になっているうちに、最後まであっという間でした。

 

 

毎年ホールがほぼ満員になります。すごいよねえ。

 

 

セットのモチーフを利用しての演出は、

毎回恒例なのですが、

ほんと…市民劇団でこんなにクールな演出するところはないと思う(笑)

 

 

 

おばあさんに見えても、

もしかしたら12歳の少女なのかもしれません。

 

 

というセリフが最後にあったけど、

 

 

 

そういえば私のおばあちゃんも、

晩年少女に戻っていました。

 

 

すごく意地悪で愛想のない人でしたが、

急にとっても陽気になって、

 

 

 

頭の中で毎日

野球拳をしていたみたいです。

 

 

もしかしたら、

12歳の少女と入れ替わっていたのかもしれませんね!

 

 

ただボケただけだと思うけど。

 

 

それはさておき、

テンポの良さが心地よくて、

ひいき目なしにとっても素晴らしかったです♪

 

 

 

あとね、

私も数年前に何回か客演させていただいたのですが、

 

「あなたのような面白い事をしてくれる人が必要」

と、いまだに言ってくれるのですが、(社交辞令かもですが)

 

 

今回みんなお笑い方面に攻めてたよね?

 
 

 

 

まさかの団長のみうなちゃんまでのっけからボケてたし。

どうしちゃったの!?何があったんや!?(笑)

 

 

というか、みうなちゃんって私よりお姉さんのはずなんですけど、

いまだに少女のままなんですけどいつ成人するんですか?

なによりあなたが一番の魔女です!

 

 

市の催しものってなかなかアウェイでボケにくいと思うのですが、

みなさんの勇気に完敗です。

改めて私はもう必要ないと思いました(笑)

 

 

 

いやほんとに…

 

初めて劇団くすのきさんに客演させていただいたときは、

カルチャーショックを受けました。

 

 

いくつか劇団さんに客演させてもらったりしてきたけど、

劇団ってやはり、色々余裕なかったり、焦っていたり、

少なからず悲壮感漂ってたりするような気がするんですよ…

後ろ暗い感じというか。

それが逆にパワーになったりもすると思うんですけど。

客演するにしても「みんな仲良く」ではないし。

やっぱりどこかで自分が一番になりたいという欲はあると思う。

 

 

でも、劇団くすのきさんにはそういうのが全くないんですよね。

 

 

本番のケータリング、

大人たちがそれぞれおかず作って持ち寄ったりね。

なんかこう、ピクニックでも行くようなリラックスした感じ。

 

 

本番やそれ付近って、

空気がバシバシに張りつめてるもんなんですけど、

そういうのがなくて、ほんとビックリしました。

 

 

だからと言ってお芝居に手を抜いているわけではなく、

真剣に真っ直ぐ向き合って、涙涙の稽古場だったりするのですが。

 

 

団長のみうなちゃんの人柄も大きいと思うけど、

何組か家族が集まっているので、自然とそういう感じになるのかもしれません。

楽屋も何人か赤ちゃんがゴロゴロしてたりするし(笑)

 

そんなホンワカしたところに、

evkkの外輪さんの、

前回のevkkの観劇レポはこちら

のっぴきならない、演出が加わるので、

 

まるで、

 

桜餅に暴君ハバネロ練り込まれたような感じになります。

 

 

ただの仲良し市民劇団だと思って見に行ったら、

ちょっとビックリすると思います。

 

 

実際、お芝居終わってからあちこちで、

「クオリティ高いやん!」「良かったよね!」

と、驚いた感じの感想が聞こえてきました。

 

 

劇団くすのきさんの団員の3分の1くらいは未成年だったりするのですが、

子供の1年は早い!

 

 

この間まで幼女だったのに、

急に綺麗なお姉さんになってたりするから、

おばちゃんビックリです。

 

そしてその美少女が、結婚して子供を生み、

その子がまた女優として舞台デビューするから、

おばちゃん戸惑います。

 

 

そして大人たちはそれに反して全然老けないので

私は皆さんの事、

くすのき族という、人類とは違う種族だと思ってます。

 

 

しかもみんなほんとーーーに、

心が清らかであり、

もう客演してから5年も経っているのに、

いまだに見に行くと親しくしてくれます。

 

でもね、見に行くたびに、

「ああ、なんて自分の心は汚れてるんだ!」と再確認してしまうんです(笑)

なんでこんなに妬み嫉み・欲であふれかえっているのだと…

 

(今回の芝居でも、一人を養女にしたのに、簡単にもう一人引き取ってしまったのを見て「へぇ経済的に余裕あんねんな~」と考えてしまった私の心は汚れている)

 

ホラ…よく見たら目が笑ってないだろ?こわいよね心の闇って…

 

 

そして、

「明日からは私も優しくなろうかな」

と、思ったりする、

劇団くすのきは私にとって、

年に一度の心のスス落としみたいな、

そんな感じなのです。(翌日にはまた欲にまみれるけど)

 

私はあんまりお芝居とか見に行く方でもないのですが、

くすのきさんだけは観に行ってしまう理由はこういうとこにあるのかもしれません。

観に行くと心があらわれるというか…

 

 

こんな劇団なので、

毎年カーテンコールでは、出演者は涙するし、

見てる方も泣きます。

 

 

最後の客演の翌年くらいだったかな?

仕事の都合か何かでその時は出演せず、

私の隣で見ていた劇団員の佳代子さんが、

カーテンコールでは大号泣してました。

 

一番近くで古くからみんなの成長を見ているので、

余計に泣けちゃうんでしょうね。

本当に心優しい人だなあと、

いつも劇団くすのきさんを観に行くとその情景を思い出してしまうのです。

今回も絶対に見て号泣してたでしょうねえ。

 

 

 

さて、今回もこっそりのぞいてくれてるんでしょうか?(笑)

お疲れさまでした!

挨拶できなかった方ごめんなさい。

あと、私1年空くと一回一回人見知りしてまうので、

愛想なくてごめんね!!

 

新たにお友達になって頂いた方もいらっしゃるので、
改めてきちんとご紹介いたします(●´ω`●)
 
西宮のコミュニティFM、さくらFMさんで、...
毎月第4金曜の23時からの一時間(再放送は日曜21時)
「AMY SHOW」という番組を、もう4年(?)お手伝いさせていただいております。
 
 
 
「この前聞いたよ!」と言われると本当に嬉ションする勢いです(笑)
ありがとうございます!
 
 
昨年から新たに、趙昌徳くんがMCに加わり、
私は現在メインMCを卒業し(といいつつめっちゃ出てるけど)、
コーナー参加と企画構成に回らせていただいております。
 
 
メインパーソナリティのシンガーソングライターAMYちゃんを中心に、
ゲストの方をお招きし、幅広い音楽ジャンルや、話題についてトークを展開しております。
 
 
私たちの周囲には、とても優秀で魅力的でありながら、
チャンスに恵まれず埋もれてしまっている才能がたくさんあり、
少しでも多くの方に知っていただく橋渡しが出来れば
、という思いもあります。
 
まったくの偶然でラジオを聴いていて、
流れている曲に興味を持った方がいると知って、
非常に嬉しくなったこともありました(≧◇≦)
 
 
そして、もう一つ、
”ラジオの枠を超えた挑戦”についても、
じわじわと試行錯誤しながらやっております(笑)
「ラジオでグルメレポ」「ラジオでコント」etc
 
 
コーナー部分は現在も私が企画・編集させていただいております。
毎月、あらゆる企画を考え、なによりも自分が笑えるような編集を心がけております(笑)
 
面白くない回はありません!!
 
・・・あ、ハードルあげちゃった。でもほんまやし!
 
 
 
なんでも好きなものを好きな時に見ることが出来る時代。
しかし、その反面失われてしまった感覚は多いと思います。
 
”妄想して遊ぶ”という事は、脳のストレッチになると思います。
偉そうに言ってる私自身、PCやスマホが手放せない完全なる依存症なので、
色々な意味で危機感を感じることがあります。
 
決まった時間でなければ聴くことが出来ない。
という時点でなかなか聞きづらいのがラジオの難点だと思いますが、
もしもタイミングがばっちりあって聴いちゃったりなんかすると、
ちょっとそれは運命かもしれません。
 
 
私たちのラジオは、意識高い系でもなんでもなく、
ひっじょーに敷居が低い、四畳一間でやってるような、
親しみ系ラジオ番組だと思います。

なんだったら遊びに来ていただいてもまったくかまいません。
大したお構いは出来ませんが(笑)
 
 
聴いてふと脱力して、少しでも良い時間を共に過ごしていただければ幸いです
 
最後までお読みいただきありがとうございました~!(^O^)
 
☆さくらFMは西宮のコミュニティFMですが、
さくらFMのHPから、
PC、スマホで無料で聞くことが出来ます!
 
 
 
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あー…

ブログ書くって言ったのに全然書いてなかったなー…真顔

 

という個人的な反省はさておき!

 

 

3月4日(土)は日本酒居酒屋説法生ビール

 

テーマは「知る幸せor知らぬ幸せ」となっております!

久々の京橋・鍋屋ひろじでの開催です。

戦場へもどります(笑)

 

 

その前に前回のおさらいをば…

 

 

2月は秀三住職の本拠地であります、

南照寺にて『人生ゲームとかしながら餅を消費する会』を兼ねて行われたのですが、

 

昼から入れ代わり立ち代わりの大盛況だったそうで、

おもちも沢山消費できたそうです餅餅餅

ありがとうございます!

 

 

 

酒をあおり、ふて寝する人あり・・・チーン

 

 

 

 

麻雀で

  ざわ・・・

    ざわ・・・

 

する人あり、

 

 

 

味のり食べ比べ大会が催されたり

 

 

アラがだんとつで優勝!

 

 

 

遅れてきた正月がやってきた!門松

 

 

みたいなリラックスムードの中、

居酒屋説法もはじまりました!

 

テーマは「夢を叶えるには?」

 

原点に立ち返ったかのような、

心あらわれるテーマだったのですが、

 

ひじょーーーーーっに、

気持ちの良い答えが出ました!!

 

 

 

やなせたかしさんの例えで。

 

 

いやいや、このお話を教えてくださったのは秀三住職ですので、

結果的に秀三さんがゴールを決めたも同然でございます(笑)

 

 

アンパンマンで有名なやなせたかしさんの名言です↓

 

人生は椅子取りゲーム。満員電車に乗り込み、 あきらめて途中下車せずに立ち続けていたら、あるとき目の前の席が空いた

 

 
一同「納得!」となりました。
 
やなせさんがアンパンマンを書きはじめたのは50歳。
アニメ化でブレイクしたのは70歳の頃だそうですびっくり
 
 
ここから広がって、
電車を叶えたい夢(テーマ発案してくださった方で言うと憧れの職業)
に例えるとすると、
 
いつ座れる(叶う)か分からないけど、降りて(諦めて)しまえばおしまい。
 
ということであり、
でも、
 
乗り継いでいるうちに当初の目的地に着いてしまった!
 
という場合もありえるかも?
 
どうしても着実に成功したいならば、
 
 
 
空いている電車を探す
 
 
 
というのも手かもしれない…という意見も出ました。
 
なるほど~~~!
いや~~わかりやすい!
 
ただ、「幸せな家庭を持つ」というような、
一人ではかなえられない夢の場合は、
タイミングも必要かも?という意見も出ました。
 
 
 
 
さて、3月4日(土)21時から日本酒居酒屋説法生ビール
今回のテーマは

『知る幸せor知らぬ幸せ』
 
私が前に出てすみません(笑)
 

「実は重い病気だった!」
「実は既婚者だった!」
「彼女が男だった!」


・・・


知らぬが仏とは言いますが…

あなたはどちら派ですか?!
理由なども是非お知らせください。

考えてみると、結構選び辛いものですね…(笑)

ひろじでの直接参加、
ツイキャスでの参加、
http://twitcasting.tv/f:100003093278125

お待ちしております!



【参加方法】
①直接参加する
京橋「鍋屋ひろじ」http://r.gnavi.co.jp/g921fztm0000/
に直接来てください。
参加費無料!普通に自分が飲み食いする分だけ。
お店は夜7時ごろから開店しています。

②ネットで参加する
【居酒屋説法】は、21時からリアルタイムでツイキャスにて配信しております↓
http://twitcasting.tv/f:100003093278125
こちらからコメントにてトークに参加することも可能です


※コスプレ参加もOK!
【居酒屋説法】では、テーマにそったコスプレ参加もOK!
「別人になって本音をぶちまけたい!」
「動画に映ってしまうのは恥ずかしい」
という方はオススメです!
(仮装しなくても、顔出しNGの方は配慮します)

===========================
●日時:3月4日21時より
●場所:鍋屋ひろじ(http://r.gnavi.co.jp/g921fztm0000/
●参加費:無料(お店で普通に飲み食いしたぶんのみ)
※注意 現在食べログのメニューから内容に若干の変更があります。

===========================

○過去の放送
第一回:『オバケっているの?』
第二回:『女と男』
第三回:『煩悩』
第四回:『楽に生きる』
第五回:『アンチエイジング』
第六回:『イライラ』
第七回:『孤独』
第八回:『性』
第九回:『見栄』
第十回:『縁』
第十一回:『結婚するには!?』
第十二回:『幸せを引き寄せる方法』
第十三回:『妬み・やっかみを跳ねのけるには?』
第十四回:『だまされる人orだまされない人』
第十五回:『アツくなれ!やる気を出す方法』
第十六回(特別編):『違う価値観を受け入れるには?』
第十七回:『恐怖心』
第十八回:『お金!!!』
第十九回:『お寺って?』
第二〇回:『風俗』
第二一回:『仏教とロック』
第二二回:『ここがヘンだョ世界の仏教(仮)』
第二三回:『あなたならどうする?!「苦の受け止め方」
第二四回:『祈りと呪い』
第二五回:『教えて!自信を取り戻す方法』
第二六回:『仏教と夢のお告げ』
第二七回:『仏教と夢のお告げ』
第二八回:『依存』
第二九回:『大人はナゼ忘れたがるのか~黒歴史~』
第二九回:『夢をかなえるには☆彡』
第三十回:『知る幸せor知らぬ幸せ』New!
===========================
お寺での参加&ツイキャスでの参加
どちらもお待ちしております(^O^)

 

第69回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いたという
『たかが世界の終わり』
観てきました!
 
 
個人的には、派手な演出がなく、
雰囲気を味わえば良いじゃない的な、
いかにも上級者向けなおフランス映画って苦手です。
 
 
しかし、フライヤー写真の素晴らしさに惹かれ、
この絵が見れるなら、ストーリーは度外視じゃい(^p^)
という心意気で封切前から見る気満々でした。
 
 
 
 
しかもフライヤーは何パターンもあるというこの贅沢な感じ!
よっさすがカンヌ国際映画祭グランプリ!
なんでか監督の写真まであるけど。確かにイケメンだけどこれはちょっと引くね!
 
 
映像は非常に美しく、
どこを切り取ってもポストカードになりそう。
 
自然光を利用した美しい映像は、
ずっとただ眺めていたくなるような柔らかく温かな色使い。
ほんとうに美しいです。
見とれてしまって、「ん?何のシーンだっけ?」となることが多々ありました。
 
繊細な感情表現が多く、
とにかくほぼアップと言っていいほどなのですが、
これがまたみんな魅力的で美しい。
ほんと、どうやって撮ったらそうなるの!?
 
 
ストーリーの方は…
 
 
 
先に結論から申しまして…
 
 
 
これは観る者を選ぶ映画だ(^p^)
 
 
と思いました。
ある意味新しいというか。
試されているというか。
その人の歩んできた人生によっても、
きっと感じることや理解度も変わってくるのではないかと思います。
 
自分なりに解釈はあるけど、
もしかしたら1割も理解できてないんじゃないか?
という不安も過ぎりました。
字幕を追ったり、絵に見とれている間に、
何か重要なサインを見逃しているのではないか?と。
 
なんせ、説明が全くと言っていいほどない映画なのです。
 
表情やしぐさ、
発言の裏側にある本心など、
そこを読まなければならないので、
1度見ただけでは理解できないかもしれません。
まあ、そのあたりもリアルというか。
 
ハッキリ言ってしまうと、
 
意識高い系映画。
 
起承転結の”起”の部分のみを切り取っているので、
そこから洞察していかねばならないという、
芸術的アプローチが必要になってくると思います。
 
 
しかも、なんか、
「ワカラン」というと、
人格とセンスを疑われてしまいそう
な、魔女狩りのような恐ろしさがあります(笑)
 
 
 
パッと見て理解できるようなエンタメ系が好きな人には、ただ退屈なだけかもしれません。
 
絵はキレイだけどね!
 
「号泣した!」という人もいれば、
よく…わからん…
という人もいるという、まさに評価真っ二つの作品。
 
 
人に「観て!」とお勧めはできないが、
是非ともほかの人の解釈を聞かせてほしい。
という映画でした。
 
 
と、いう事で、
私の憶測100%の解釈を書きたいと思います。
 
 
 
 
↓以下とてもネタバレしてます↓
 
 
 
 
とはいえ、ストーリーは公式HPにもある通り、
数行で説明できます。
 
死期が近づいた主人公が、それを告げるために12年ぶりに家族のもとに帰る。
 
ただそれだけの事です。
 
 
懐かしい我が家に帰ると、
ぎこちないながらも迎え入れてくれる家族たち。
自分の病状を伝えると、
皆涙ながらにショックを受けるが、
受け入れ再び絆が戻る。
 
 
あらすじを読んで、
そんなありきたりな想像をしておりました。
きっと、主人公のルイもしていたのではないかと思います。
 
いかにも感動モノってかんじのね。
隠された驚きの真実とか出てきたりしてね。
泣きながら抱き合う的なね。
 
しかしそこは、新進気鋭のドラン監督です。
 
いや~びっくりしました。
 
 
 
 
なんにもないんだもの!
 
 
 
主人公のルイ君としては、
最期に今まで目をそらしてきた自分のルーツに戻り、
生まれ育った家を見て、
最期になるかもしれないから、家族に挨拶できればいいや。
くらい思っていたのかもしれません。
 
 
しかし、12年でできた家族との溝は、そう簡単に埋まるはずもありませんでした。
 
 
都会に出て劇作家として成功したルイを、
皆はじめはそわそわして、どこかスターをお迎えするかのような心持で出迎えるわけです。
 
らしくないおめかしして、幼いころから会っていない憧れの兄ルイを待ち構えるヤンキーの妹。
ご馳走を用意して、いつもより化粧盛っちゃうオカン。
 
そこまでは微笑ましい光景なのですが、
 
実際会ってみると、
そこまで再会は感動的でもなく、
なんかルイはどこか余所余所しくて、他人行儀な感じだし、
相変わらず家族に興味なんてなさそう。
 
「ん?思てたんとちがう」
 
となったのかもしれません。
特に妹なんかは。
 
慣れない化粧もとって服もとっとと着替えちゃう。
ルイと話しているうちに、
徐々に抑えていた不満が噴出してくるわけです。
 
 
記念日には必ず絵葉書をルイは家族に送っていたのですが、
「なんで絵葉書なの?」と。
 
なぜ手紙じゃないの?と。
誰からも見られるような場所にたった二言三言添えてあるだけの絵葉書なの?と。
 
 
いや~この気持ち分かります。
私のフェイドアウト蒸発した父がこのタイプだったので。
 
これって、本人が義務を果たしていると思いたいだけであって、
ちゃんと向き合う事を避けてるんですよね。
 
 
一方ルイの兄なんかは、
もう最初っからイライライライラしており、
事あるごとに食って掛かってケンカ腰。
 
父がいない分、家族を束ねて支えなければならない立場の長男。
自分勝手に出て行った弟は、都会で大成功。
劣等感にさいなまれながらも、”家”に縛られ自由になれない長男の苦悩。
 
そらひねくれ者にもなりますて…
 
結婚式にも顔を出さず、
家を捨てて12年間飛び出したきりだったくせに、
今更何しにきたんだコイツ…
という苛立ちと恐怖心もあったと思います。
 
ルイに対してはもう、
「喋れ!喋んな!喋れ!
 
みたいな理不尽な絡み方になってきます。
 
 
おちゃらけてその場を丸く収めようとする、
オカンの明るさも痛々しいです。
 
 
 
受け入れたい思いと、恨みと、妬み、寂しさ…
12年積もった色々な思いが、じわじわあふれ出てくる家族達のなか、
部外者で初対面の兄嫁は、一番早くからルイの来た理由を感じ取っていたのではないかと思います。
 
 
長年家を顧みなかったルイが帰ってきた理由。
どうやらそれはおめでたい事ではなさそうだ。
それぞれがそれに気づいたあたりから、
緊迫してくる家族達。
 
ルイが何かを告げそうな空気になると、
急に荒れだして結局みんなテーブルから離れてしまいます。
 
 
この空気感がすごい。
核心には触れないけど、
それぞれが動揺しているのがひしひしと伝わってきます。
 
 
結局ランチで告げるチャンスを逃したルイ。
 
何かを決意したように、
落ち着かない様子で煙草を吸うルイの後姿を見た母娘は、
何を告げに帰ってきたのか確信したのかもしれません。
 
 
デザートタイム、再び家族が集まるチャンスが巡ってきます。
 
 
言うのか?
言うのか?
言うのか?
 
 
緊張感が高まったとき、
ルイの口から出たのは、
自分の病気の告白ではなく、
 
「これからもっとここへ帰ってくるよ」
 
という言葉でした。
妹にも、泊まりにおいでと告げ、
兄にも二人で会おうと誘います。
 
それは二人きりになったとき、
母がルイに求めていた言葉たちでした。
その時は何も答えることが出来ず、目に涙をためていたルイ。
 
彼がここでこんな発言をした真意とはなんなのでしょう?
 
なんとなくこの時は、本気で言っているようには思えませんでした。
真実を告げることをあきらめ、家族にとって希望となるような言葉を残そうと思ったのかなと。
 
しかし明らかに様子がおかしい。
 
兄は慌てて家から追い出そうとします。
「用事があるんだろ?送ってくよ」と。
 
「そんなに大事な用なの!」と怒る母。
 
「なんでお兄ちゃんそんなこと言うのよ!」と切れる妹。
 
それぞれが緊張感を解放させるかのように、
ボルテージがMAXに。
 
 
お兄ちゃんはルイが帰ってきた理由を完全に察していて、
それを聞きたくない、認めたくないがために追い返そうとしているのかと思いました。
妹や母は、厳しい告白でもそれを受け入れてあげようと思っていたのかも。
 
しかしそれは私の勝手な解釈であり、
単に「調子のんなよ弟!」とキレただけかもしれません。
正解はだれにもわからないのです。
ただまあ、お兄ちゃんとしては平和な家庭に波風を立ててほしくなかったのかな?
 
 
ルイに向かい、
「次は大丈夫だから」
と、母は慰めますが、
 
ルイはもう帰ってくる気ないんじゃないかな~?
と、この時は思っていました。
 
結局また一人残されたルイ。
 
 
 
と、突然、
 
 
鳩時計から飛び出した(ここうろ覚え)鳥が、
壁にぶつかりながらも飛び回る。
そして再び鳩時計の中へ戻る。
 
帽子をかぶり意味深な表情をしたルイが去った足元には、
横たわる鳥が、ゆっくりと胸で息をしていた。
 
 
おわり。
 
 
 
 
…ええ!?
 
 
 
となりました。
ここで「なるほどね!ブラボー!」と言える人はいないと思います(笑)
 
今までリアルな描写でお送りしてきた映画が、
いきなり突飛な演出で終わるのですから。
 
この鳥はルイを暗喩しているのかもしれない。
 
 
と、思うと、
先ほど口から出まかせで、
安心させるためだけの発言だと思っていた事柄も、
あながち嘘じゃないのかも?と思いました。
 
 
ルイと家族の間には明らかに深い溝があり、
それが単に12年という歳月のせいでないことは明らかです。
彼はゲイでもあったので、
単純に田舎には居づらかったという理由もあると思います。
そんな”普通ではない自分”であることに劣等感や申し訳なさを家族に対して感じていたのかも?
 
 
長い時間をおけば、普通の家族のような仲に戻れるのではないか?
 
というのをお互いに期待していたんじゃないかと思います。
でも、そう簡単ではなかった、と…
近い人間だから、血がつながってるから、
だから分かり合える、なんてことは理想であって、そうとは限りませんしね。
逆に近すぎるからこそ上手くいかないこともある。
 
私も家族に同じように期待したことがありました。
蒸発した家族と再会した時です。
最初はお互いに余所行きな感じで、
もしかしたらいい方に変わってくれたのかも!と思いましたが、
時間が経ったら何も変わっていないことが分かりました。
 
そういう意味では、この家族の窒息しそうな息苦しさは分かります。
 
あれ?
 
 
理解できるのになんで全然感動しなかったんだろ?
 
 
なんかこう、一度でも「わからん」と思ってしまうとダメな映画だと思いました。
中に入れるか入れないかでかなり感じ方が変わってきそうです。
 
 
私事はさておき、
 
だからこそルイは、
死を前にして、きちんと家族と向き合う決心をしたのかもしれません。
先ほどまでは「二度目はない」と思っていましたが、
「また帰ってくるかも?」という解釈になりました。
 
ここまで書いておいてなんですが、
いや…まてよ、
全然逆かもしれない。まったく自信ない!
 
そんな風に考えてしまう映画でした。
 
 
 
 
 
結局、
 
 
生まれ育った家にも行かないし、
 
家族と和解もしないし、
 
家族に病状も告げない
 
 
そんなないないづくしの映画でした。
 
 
その後どのようになったかは、知るすべもありません。
 
 
 
何気に、
このエントリーを完成させるまで、
3日も時間を要してしまいました。
 
というのも、
 
 
一晩寝たら8割方忘れてしまったからです。
 
 
もういいか、とも思ったのですが、
せっかくここまで書いたし、前に進めなさそうなので、
無理やりまとめて書き上げました。
 
 
なんかボロクソに書いてしまいましたが、
 
映像や構図、
せりふ回しや役者の演技力、
どれをとっても素晴らしかったんです!
 
ストーリー以外。
 
とくに主演の方の目の演技が素晴らしい。
語らずとも伝えてくれる。
この方じゃなかったら、
もっと私はこの映画に距離を感じてしまっていたかも?
 
 
カンヌ映画祭系の映画はあまり理解できないというような、
意識低い系の人間の感想なのであまり参考にしないでくださいね!(笑)