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最初に断っておきます。
私は右派でも左派でもありません。
ただのしがない映像作家です。
責任追及をしたい気持ちも毛頭ありません。
今年は正直に気持ちを書きたいと思います。
少しお時間をいただければ幸いです![😌](https://static.xx.fbcdn.net/images/emoji.php/v9/t81/1/16/1f60c.png)
私は被爆した軍医少尉の日記を映画化するプロジェクトにお誘いいただき、
プロットとして短編マペットアニメを制作しました。
その映画を作るにあたり、原爆のリアルな状況を記した日記や、
資料を読み漁る時期がありました。
むごい実写映像も目に焼き付くほど沢山見ました。
そして、現在原爆の恐ろしさについて、
教科書ではもうきちんと伝えられていないという現状も知りました。
いつまたあの悲劇がどこかの国で繰り返されてもおかしくない状況に、
恐ろしくなりました。
近頃、映画「Barbie」の原爆ネタなんかもありましたが、
核の恐ろしさが薄れていっているのは確実だと思います。
ジョークのネタのように、
気軽に誰かが核のボタンを押してしまう日が来るではないかと、
ゾクリとしました。
原爆についてPOPにとらえてしまう人、
原爆をジョークのネタにする人、
その人たちに怒りを感じているわけではありません。
むしろ、核兵器の被害を受けた日本人という立場として、
その恐ろしさを伝えきれていないことに責任を感じています。
過去の傷から目を背けていた戦後の日本人としての責任です。
この手の話題に触れないようにする日本人も多いと思います。
この文章を読まない人もいるでしょう。
実際、私が原爆に関する投稿をした時の反応は薄いです。
しかしその気持ちも分かります。
私も原爆に関するプロジェクトにかかわる前までは完全にそちら側でした。
身内に被爆者が居ないから。
広島や長崎と関りがないから。
自分には関係ないから。
そう思っていました。
しかし、日本に住んでいる人は、
誰しも核兵器の恐ろしさを伝える資格があります。
どこの国の人が語るよりも説得力があるからです。
被爆した語り部の方々ももうほとんど残っていません。
原爆記念館の階段の”影”も薄くてほぼ見えなくなりました。
ならば誰かが引き継いでいくしかありません。
私は個人的に、原爆を落とした国に対して
敬意を払ってほしいという気持ちもありません。
正直、日本が悪者でもいいと思っています。
そんなことよりも
核兵器は想像するよりも恐ろしく、
多くの人の未来を一瞬で奪い、
その後何十年も傷跡を残す。
だから絶対に使ってはいけない。
それが伝わればいいのだと思います。
それだけを自分なりの方法で、
やはり伝えていかなければならないと思っています。
オリンピックで日本という国を応援し称えるように、
過去に受けた傷もちゃんと大切にしていきたいと思っております。
本日は長崎に原爆が投下された日。
こちらは、広島で被爆した、工藤 惠康さんの
お父様である軍医さんの日記がもとになった、
ショートドキュメンタリーです。
自身でナレーションもしているつたない作品ですが、
見ていただければ幸いです![🕊](https://static.xx.fbcdn.net/images/emoji.php/v9/tba/1/16/1f54a.png)
広島で被爆した軍医少尉だった父。
生前語られることのなかった”あの日”が日記の中には綴られていた。
「父よ、あなたはあの日何を思っていたのでしょうか」
インタビューや資料、そしてマペットアニメーションで蘇る軍医少尉の8月6日。
原爆投下後、地獄のような医療現場で、
とある軍医はこうつぶやいた。
『これひとり米英の罪に非ざるなり、戦の罪なり』
This is a short movie about the diary of a military doctor who was a survivor of the atomic bomb in Hiroshima.
It's not about blaming anyone, but we don't want this tragedy to happen again. Our wish is for the world to become peaceful.
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出演
工藤 惠康
ティザーナレーション
辻井 公祐
撮影
百津 勝美 アユート株式会社 アユートテレビジョン aiuto television)
ドローン撮影
森 猛志(株式会社soda
主題歌
『和の時』
歌:にぎらい
協力
広島平和記念資料館
広島陸軍病院原爆慰霊会
原爆展を成功させる広島の会
株式会社アユート
株式会社SoDA
プロジェクションマッピング【ゴナオプロジェクション】
企画
「8月6日 晴れ、」製作委員会
脚本・監督
江藤ごなお (GONAZO)