道教のハタキ

 

神韻の多くの舞踊の演目に、白髪で長い髭の年老いた仙人が、ハタキを振り回しながら教鞭を執っている姿が見受けられます。西遊記では孫悟空の道家の師で八仙人の一人である呂胴賓、そして同じく仙人である太上老君などが、魔法のハタキを片手に威徳と無敵な強さを披露しています。また、『消えた夢』『山を切り開いて母を救う』、他にもいくつかの開幕の演目でも見られます。いったいこのハタキは何なのでしょうか。

 

道教で用いられるハタキは、動物の毛と麻を合わせたもので、木製の柄がついています。道家の道士や僧侶は、ハタキを携えて修業の旅に出ます。禅僧も説法の際にハタキを振りかざします。ハタキは説法の威厳と厳粛さを象徴するものなのです。

 

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