そもそも全人代は国会か?

 

中国では3月5日に全国人民代表大会(全人代)が開かれ11日に閉幕した。全人代は、しばしば「日本の国会に相当する」などという注釈がつくが、この会期を見るだけで、全人代は日本の国会と大違いなのが明らかだろう。

 

全人代は会期、年わずかに7日。日本の国会は通常国会だけでも年150日、これに臨時国会を合わせると年200日以上も開かれている。

 

会期がこれだけ違えば中身も違って当然だ。日本のメディアの中には、「日本の国会に相当」という表現を避けるためか「中国の立法機関」と注釈している場合があるが、これもまた誤解を生む表現だ。

 

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鍛冶俊樹

軍事ジャーナリスト。大学卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、11年にわたり情報通信関係の将校として勤務。著作に「領土の常識」(角川新書)、「2023年 台湾封鎖」(宝島社、共著)など。 「鍛冶俊樹の公式ブログ(https://ameblo.jp/karasu0429/)」で情報発信も行う。

 

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