そもそも適格性評価とは?

 

2月27日、政府は、重要経済安保情報保護・活用法案を国会に提出した。この法案は経済安全保障上の機密情報へのアクセス権限を明確に規定するセキュリティー・クリアランス制度を創設するものである。

 

セキュリティー・クリアランスは、政府が秘密情報にアクセスする権限を付与するに当たって、その人物が適格かどうか、評価するという意味で適格性評価と訳されている。実は2014年に施行された特定秘密保護法で軍事分野などに限られて既に規定されているが、IT技術の発達に伴い安全保障上、秘匿すべき情報は幅広く経済分野にまで及んでいる。

 

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鍛冶俊樹

軍事ジャーナリスト。大学卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、11年にわたり情報通信関係の将校として勤務。著作に「領土の常識」(角川新書)、「2023年 台湾封鎖」(宝島社、共著)など。 「鍛冶俊樹の公式ブログ(https://ameblo.jp/karasu0429/)」で情報発信も行う。

 

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