ザルジニー解任の衝撃

 

2月8日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ザルジニー総司令官および配下の司令官らの交代を公表した。ザルジニーはロシア侵略前から総司令官を務めており、彼らを一斉に交代させるというのは、ウクライナの軍事戦略が全面転換されることを意味する。

 

なぜ今、ゼレンスキーは、そのような思い切った措置に出たのか? そして戦略転換は成功するのか? 今後のウクライナ情勢はどうなるのか? 各マスメディアは、一斉に論評した。中には軍内部に動揺はないとする識者もいたようだが、翌9日には「ザルジニーを復帰させよ」という抗議デモが首都キーウで起こるなど、内外に衝撃の波紋が広がっているのは明らかだ。

 

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鍛冶俊樹

軍事ジャーナリスト。大学卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、11年にわたり情報通信関係の将校として勤務。著作に「領土の常識」(角川新書)、「2023年 台湾封鎖」(宝島社、共著)など。 「鍛冶俊樹の公式ブログ(https://ameblo.jp/karasu0429/)」で情報発信も行う。

 

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