今から2500年以上前の古代インド、現在のネパール領土内に、カピラヴァストゥ(カピラ城)という国がありました。王様は釈迦族で、姓はゴータマ、名はシュッドーダナ(純米の意)であるため、浄飯王とも言われました。王様には長い間、後継者がいませんでした。 

 

ある日、王妃のマーヤー夫人は夢の中で、六牙の白象が空中に現れ、右の肋骨から体内に入るのを見ました。その直後、彼女は妊娠し、紀元前565年、マーヤー夫人の右半身から太子が生まれました。赤ちゃんは「おめでたい」「万事を成し遂げる」という意味を含めてシッダールタと名づけられました。

 

シッダールタ王子は生まれてすぐに、言葉を話し、人の手を借りずに歩くことができました。王子の体からは光が放たれ、目は四方を注視しており、7歩ほど歩くと、一歩ごとに蓮の花が地面から咲き出ました。一瞬、花が雨のように降り注ぎ、薫風が漂って、仙人の音楽が聞こえ、天地の間に吉祥の光景が広がりました。

 

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