『オデュッセイア』
『オデュッセイア』は全編1万2000行あり、『イリアス』と同様24巻に分かれます。内容は『イリアス』の続編とも言え、ヘクトルの葬儀の後、トロイア戦争と何人かの重要人物たちの結末が書かれていますが、全体的に言えば、航海探検記が中心となっています。
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トロイの木馬戦略を立て、ギリシア側を勝たせたイタケーの王であるオデュッセウスは、戦争後、仲間を連れて帰国する途中、危険な目に遭い、海神ポセイドンの息子、単眼の巨人ポリュペーモスの目を突き刺して無事逃れましたが、このことをきっかけにポセイドンの怒りを買ってしまい、その後の旅で何度もポセイドンに邪魔され、非常に厳しい道のりとなりました。オデュッセウスは知恵を振り絞り、諦めない一心で、10年をかけてようやく国へ帰ることができましたが、王宮は悪辣な奴らに占領されてしまいました……
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