「移風易俗」とは、風俗や習慣を良い方へ導き変えるという意味で、『礼記』「楽記」から由来しています。

 

良くない音や刺激的な音を聞くと、反逆や反抗などの気持ちを引き起こしやすく、ネガティブ思考になりやすいです。一方、穏やかで美しい音色を聞くと、気持ちが穏やかになり、ポジティブに物事を考えるようになるといいます。

 

そのため、音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを、心身の障害の軽減回復や機能の維持改善、生活の質の向上、問題行動の改善などに利用する音楽療法が昔から盛んでした。

 

純正で優しさに満ちた音楽は短期的には人の心を落ち着かせることができ、長期的には人々の心性(天性やこころ)を向上させ、社会の良くない気風や習俗を改善させ、平和で安定した社会をつくることができます。

 

その後、「移風易俗」は良くない社会気風や風習を改善するという意味として用いられるようになりました。

 

――正見ネットより転載

 

(翻訳編集 天野秀)

 

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