唐代の玄奘三蔵(三蔵法師)は自らの著作である『大唐西域記』で、釈迦牟尼仏が選んだ悟りを開く場所についてこのように記しています。

 

釈迦牟尼仏は森の中で非常に厳しい修煉を経てから、極端な苦行を諦め、真の悟りと解脱を求めようと決心しました。こうして釈迦牟尼仏は缽羅笈菩提山(山の名前)へとやってきました。この山が非常に静かであるため、悟りが開くまでここで入定することに決めたのです。

 

釈迦牟尼仏はまず、山の東北方向の頂上へ向かいました。しかし、山頂まで登った途端、大地が揺れ始めたのです。

 

その時、山の神は恐れながら「ここは、あなた様が悟りを開く場所ではありませぬ。もしここで悟りを開くのであれば、この地方はその力に耐えられず、大地が陥没し、この山でさえも崩れるでしょう」と釈迦牟尼仏に伝えました。

 

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