笹の葉さらさら 軒端にゆれる おほしさま きらきら きんぎん 砂子 
五色のたんざく わたしがかいた おほしさま きらきら そらから みてる

 

 地方によって新暦の7月7日、月遅れの8月7日、旧暦の7月7日にタナバタ祭りが賑やかに行われます。タナバタは中国伝来の星祭と、日本の祓えの習俗が結びついたものです。

 

 牽牛星と織姫星がタナバタの日に、年に一度の許された再会を果たします。この日ばかりは、織姫も機織りをお休みします。牽牛も畑を耕すことをやめて、天の川を渡ります。

 

 中国の七夕伝説の源流に「西王母と東王父」の物語があります。西王母は月の神様、東王父は太陽の神様です。このお二人の神様は輝く地球の光の中で、本当は一つに結ばれていました。天と地が分かれるに従って、太陽と月と地球が分離してそれぞれの道を歩み始めます。

 

 地球という星に大地が生まれ、大地を耕す光が外から注ぎ込まれます。分かたれたお月様の陰の光と、お日様の陽の光が地球の大地で結ばれて作物は育つのです。タナバタには三つのお星様の光を、再び一つにする願いが込められています。

 

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