小籠包(しょうろんぽう)は、上海、常州、無錫、蘇州、杭州、南京、江西などの江南地域で有名な点心の一種で、世界各地の中華料理店で食べられている。

 

   小籠包の起源

 

 小籠包の歴史は北宋時代に遡る。当時河南王楼の「山洞梅花包子」が小籠包の原型とされ、靖康事変以後、中国の南部地域に広がった。

 

 「南翔小籠包」が小籠包の起源という説もある。「南翔小籠包」は1871年、中国の嘉定県南翔鎮(現在の上海市嘉定区南翔鎮)の菓子屋「古猗園」の店主黄明賢が売り出したもので、その前身は「南翔大肉饅頭」だと言われる。その後、工夫を凝らして具を大きく皮を薄くした「古猗園南翔小籠」を販売し、たちまち有名な饅頭としてもてはやされた。当初より現在まで「南翔小籠包」と呼ばれ、これが今日の「小籠包」という名称となったという。

 

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