【破鏡重円  pò jìng chóng Yuán】

 

「離散した夫婦が巡り合う」とか「離婚した夫婦が再び元の鞘に収まる」という意味の中国のことわざ

 

これは、ただ単なる美しいの物語ではなく、そこには自らを犠牲にして他人を助けるという美徳も反映されています。

 

このことわざの由来となった物語は九世紀の中国で起きました。当時の中国は、北方で強大な勢力を持つ隋に対して、南方には小さな国がいくつかありました。建康(今の南京)を都とする陳はその一つで、隋は南方の国々の統一のために、陳を虎視眈々と狙っていました。

 

陳の皇太子の侍従官・徐徳言(じょとくげん)は、皇太子の妹で才色兼備の楽昌(らくしょう)を妻に娶っていました。当時、陳はちょうど衰退し、時局が乱れており、今にも滅びそうでした。

 

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