アーサー・ラッカムの挿絵。(パブリックドメイン)

  挿絵の力

 

研究を通じて、物語の中の挿絵が子どもたちの読む力と意欲を高めることが分かりました。子どもたちが徐々に単語を覚え、意味を理解できるようになった時、物語の内容を知ることができます。そして、挿絵は読書を愉快で面白いものに変えてくれるのです。

 

優秀な挿絵画家が備えなければならないスキルとして、人間の異なる段階、赤ちゃん、幼児、児童、青年、大人、老人など、様々な時期の姿と雰囲気を描き出すことだけでなく、子どもの観点から様々な状況を描き出すことももちろん大事です。

 

「春の妖精」(Fairies in the Spring、1906年、ラッカム作)(パブリックドメイン)

 

ラッカムの絵は非常に分かりやすく、そして、誰が何を言っているのか、あるいは誰が何をしようとしているのかに関して、独自の観点を持っています。そのため、子どもたちと妖精やしゃべる菊などの生きものとの会話内容に想像の空間があるのです。

 

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