稲船氏「日本のゲーム産業は井の中の蛙、心を閉ざしている」(GameSpark、2012.3.8)

 

ゲームのキャラクターデザイナー・稲船敬二氏が、GDC(Game Developers Conference、ゲーム開発者会議)で、日本のゲーム業界は、すでに敗者となってしまったことを認めないが故に、悲劇的な運命に導かれていると述べ、「日本のゲーム産業は井の中の蛙のようになった、非常に心を閉ざしている」と主張したという。

 

「井の中の蛙」ということばは、『荘子・秋水篇』の次の下りから生まれたと言われる。

 

秋になり水かさが増えた黄河は、水を滔々とたたえて雄大に流れゆく。その壮大な景観を天下第一とうぬぼれる黄河の神・河伯(かはく)は、流れに沿って東に下り、北海に出た。すると、そこは果てしなく広がる大海原で、河伯は自分のこれまでの思い上がりに愕然とし、北海の神・若(じゃく)の方を見て嘆息した。

 

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