中国の三国時代、蜀の劉備に仕えた軍師・諸葛孔明は、天文学や地理、兵法に通じ、神のごとく敵を翻弄する戦術で稀代の大天才と謳われました。孔明の幼少時代については謎が多いですが、中国ではこのような伝説が残っています。

 

孔明が8、9歳の時、まだ喋ることができず、家は貧しく、父は彼に近くの山で羊の放牧をさせていました。

 

その山には道教の寺院があり、白髪の道士が住んでおり、毎日寺院を出て散歩し、孔明に会えばあやすように話しかけていました。孔明は道士の話に身振り手振りで一つ一つ楽しそうに答えていました。

 

道士は孔明のことが気に入り、彼の病を治して言葉が話せるようにしてあげました。「家に帰ってあなたの両親に、私の弟子になるということを伝えなさい。読み書きや天文地理、陰陽八卦、兵法などを教えよう。ご両親がそれに同意すれば、毎日ここに勉強しに来なさい。一日も怠けてはいけない」と。

 

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