西部戦線でロシアが無謀な作戦を繰り広げるなか、中国共産党は東側で慎重に勢力拡大を図っている。西側諸国とロシアが共倒れし、権力の真空が生じれば、習近平氏と中国共産党は勝者として闊歩することができるのだ。

 

中国共産党が新たな帝国を築こうとしていることに、西側諸国はようやく気づき始めたようだ。

 

7月21日から始まった米豪主導の多国間軍事演習「タリスマン・セイバー」は参加国を増やし、日本とドイツの部隊も参加した。

米海軍のデル・トロ長官は「中国は今回の演習から重要なメッセージを受け取ったはずだ」と語った。「我々同盟国は核心的な価値観によって固く結ばれているのだ」

 

対中姿勢が最も軟弱な欧州首脳として知られるフランスのエマニュエル・マクロン大統領でさえ中国の脅威を口にしている。バヌアツで7月27日に演説した際、「新たな帝国主義が出現している。それは多くの国々の主権を脅かす新たな権力だ」と述べた。

 

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