送りにし 君がこころを 身につけて 波しずかなる 守りとやせん

 

(見送ってくれる君の心を身につけて旅路の守りにしたい)(坂の上の雲マニアックスより)

 

これは、後に大日本帝国海軍中将となる秋山真之(さねゆき)が、東京大学予備門を退学して海軍兵学校に入ることを決意した際、ともに松山から上京してきた正岡子規に別れを告げた手紙である。

 

真之と子規は小学校以来机を並べて学んだ仲で、明治16年にはともに外の世界への憧れから上京し、東京大学予備門に入学した。

「竹馬の友」であった真之のこの決断を、子規は次のような句で励ましている。

 

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