前回は友人間の信頼関係についてお話ししました。

 

しかし、現実社会では、すべての人がいかなることにおいても信頼を重んじ、義理を大事にするとは限らないのです。そのため、多くの人は友人に傷つけられたと感じることもあり、ひいては、一生顔を合わせないと決める人も少なくありません。

 

では、このような時、どうすればよいのでしょうか?

 

史記』には「刎頸(ふんけい)の交わり」というお話が記録されています。戦国時代、趙国には廉頗(れんぱ)という名将がいました。廉頗は非常に勇猛果敢で、斉国を破るなど、数々の功績を収め、その名は諸国に広まりました。

 

同じ頃、趙国には藺相如(りん しょうじょ)という宦官の子分がいました。藺相如は己の智慧と計略を頼りに趙国の利益を守り、危機から救ったため、皆に認められました。大きな功績を収めたとして高い官位を授けられ、その地位は廉頗よりも上でした。

 

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