人が集まると、それを取りまとめる人が現れる。「私」を捨て常に「他」のことを考え「公(おおやけ)」の利益を優先するとき、その人は人望厚きリーダーとなる。ところが、「私」の利権を考え独断で事を強引に推し進め、周りの者がそれに従わざるを得なくなったとき、その人は独裁者であり、そのグループを「牛耳る」者と見なされる。

 

それが日本社会の進む方向を左右するほどに大きな権威・権力を持つようになったとき、われわれはその動向を、大きな関心を持って注視しておかねばならない。どこに暴走していくかわからない危険性を合わせ持つから。

 

このような観点から「日本の行く末を握る会社・役所・団体を徹底解剖」して見せてくれているのが、『日本を牛耳る巨大組織の虚と実』(宝島社)。一読をお勧めする。

 

【続き】

 

 

【関連記事】