大昔、地蔵菩薩が世の中に下りて来ました。その時、ほとんどの人が仏陀を信じていないことを目の当たりにしました。そこで菩薩は、一人だけでも仏陀を信じている人を見つけて済度しようと決心しました。
そして、地蔵菩薩は自らの身を乞食に変えて、ある村に行き一軒ごとに食べ物を請い、仏陀を信じている人を探しました。ところが、一口のご飯さえ恵んでくれる人もなく、仏陀にお供えものをする家もありません。
地蔵菩薩が村の入口を通りかかったとき、1人のおばあさんが仏陀に線香を立てているのを見つけました。そこで、地蔵菩薩は目の前で乞食をしてみました。
すると、おばあさんは困って「この1碗のご飯しかないから、あなたには半分をあげて、後の半分は仏陀に供えなければならない」と答えました。
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