2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、日本から続々と中国に届く支援物資には「山川異域、風月同天」という漢詩が添えられ、大きな話題を呼び起こしました。

 

支援物資に添えられた「青山一道同雲雨,明月何曾是両郷」や「豈曰無衣、与子同裳」、「山川異域、風月同天」などの漢詩は、中国人でさえもあまりその出処を知らないのです。

 

「青山一道同雲雨,明月何曾是両鄉」は唐代詩人の王昌齢の『送柴侍御』に記載されている一節で、「住むところは異なるが,同じ世界に住む者として共に困難を乗り越えていこう」という意味で、王昌齢が友人を慰める時に言った言葉です。

 

「豈曰無衣、与子同裳」は『詩経・秦風・無衣』に記載され、秦軍戦士が出征前に詠んだ戦歌で、戦士が互いに励まし合い、命を顧みず、勇敢で恐れない精神を表現しています。

 

そして、最も話題となったのが「山川異域、風月同天」という一節です。なぜなら、これは日本と中国の深いつながりを示しているからです。

 

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