梅と聞いたら、花を観賞する以外に、台湾人や中国人にとっては喉の渇きをいやすイメージしかないのかもしれません。
日本の「梅干し」は高級品
ところが、私が旅行などで日本に来てみると、旅館の食事に梅干しや梅肉をつかった料理が頻繁に出てくるし、高級な贈答品として今もなお「梅干し」が使われている姿に驚かされるのです。
梅干しは、日本人の食事に欠かせない一品であるとともに、いざというときに備えて持ち歩いている「命を救う薬」です。あるいは梅干しは、日本人の「かかりつけ医」なのかもしれません。
日本の諺(ことわざ)に「梅は、その日の難逃れ」というのがあると聞き、本当にその通りだと思いました。「朝食に梅干しを一個食べれば、1日を難なく、健康に過ごせる」と言います。誠に深みのある、日本人の知恵ではありませんか。
これが迷信ではない証拠に、梅干しを食べることによって、食物、水、血の「三毒」を解くことができます。ここでいう「血の毒」とは、血液中の不要な老廃物などを指します。
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