ある日、華やかなドレスを着た貴婦人が精神科医のもとを訪れ、自分の人生は幸せではなく、空虚でつまらないと感じていることを訴えました。

 

すると、医者は床を掃除している老婦人を呼び、貴婦人に言いました、「あなたが幸福を見つけるために、メアリーに話してもらいましょう。よく聞いてください」

 

老婦人は掃除道具を置いて、椅子に座り、自分の物語を語り始めました。

 

「私の夫はマラリアで亡くなりました。三カ月後、唯一の息子が車にひかれて死亡しました。私には他に親戚がいない、何もない、眠れない、食べられない、誰にも笑顔を見せられない、時には自殺を考えたこともありました」

 

ある夜、仕事から帰ってくると子猫がついてきました。外がとても寒かったので、かわいそうに思った私は家に入れてミルクを飲ませました。しばらくすると、お皿をきれいになめ、満足そうに低い声で鳴き、私の足にすり寄ってきました。

 

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