いま、自然農法は進化している。もしこれから、園芸を始めようと思ったり、自給自足を実現しようと思ったりしたなら、自然農法について一度は学んでおくことをお勧めしたい。ただし、いまの一般的な農業技術と進化した自然農法とのギャップはとても大きいので、自分の中にある常識を事前にリセットしておくことが必要になるかもしれない。

 

私たち現代人は、子供を育てるとき、「子供に何を食べさせようか?」と悩む。ペットを飼うとき、「どんなエサを食べさせたら良いか?」と悩む。そして、花や野菜を育てようとするときも、「どんな肥料を与えれば良いか?」と悩む。「何か生き物を育てるには、養分が必要だ」と思っているからだ。

 

Ushico / PIXTA(ピクスタ)
 

では、植物を育てるのに、本当に養分(肥料)は必要だろうか?

 

いま、園芸のテキストを読むと、「適切な肥料が必要である」と書かれている。実際、趣味の家庭菜園にしろ、農業への新規就農にしろ、ほぼすべての人が農作物を育てるには肥料が必要だと思っているだろう。あるいは、仮に肥料を使わないとしても、「肥料に代わる何か」を土に投入しなければいけないと考えるだろう。その何かとは、農地に生える雑草を刈り取ったものであったり、培養された微生物であったり、「肥料には属しないけれども、農作物の養分となるような何か」を想像するに違いない。

 

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