糠という字を、日本語で「ぬか」と発音するそうです。


収穫した米から籾(もみ)を除去したものが玄米で、その玄米を搗いて白米にする過程で出る不要物が「ぬか」です。日本語の「ぬか」の語源は、「脱皮(ぬけかわ)」から転じたものだそうです。

 

  「ぬか」に含まれる豊富な栄養

 

一方、漢字の「糠」をよく見ると米偏に「康」。つまり、米穀のもつ健康的な栄養素がこの糠に凝縮されていることが、文字からも分かるのです。

 

日本には、この糠を発酵させて野菜を漬ける「ぬか漬け」があります。ぬか漬けは、日本人の伝統的な飲食の中で、最も健康的な食物の一つとされています。

 

これは日本人の糠に対する正しい認識と、それを現代でも有効利用していることの証でもあります。そのため今日では、台湾の「食養生」を実践する人々も、日本式の「ぬか漬け」を食事療法や常備菜として用いるようになっています。

 

「米」という字をご覧ください。


それは宇宙の万物を説明する八卦のようなものであり、中央の十字は完璧を表し、それに四方が加わって、全体としては8つの方位を示しています。

 

米という字が表す概念は、宇宙の生命に関する全ての情報を含む、言わば「小宇宙」なのです。また、それ自体は植物の種ですので、1粒のなかに無限の生命力を宿しています。

 

  大切な部分を削った「現代人の主食」

 

ただし今日の米は、もはや本来の米ではなく、大切な部分が削り落とされた白い米、つまり「粕(かす)」になっています。そのため、白米ばかりを食べる現代人は、なかなか本当の健康を得られず、活力や気力も湧いてこなくなってしまったのです。

 

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