寒の入り前。暖かな陽の差す午後、近所の図書館へ出かけました。

 

もう一度読みたい絵本があったのです。

 

大きな樹が幼い男の子を老いていくまで見守る話。

 

涙で文字が読めなくなるほど心を動かされたのに、どうしても、そのタイトルを思い出せません。

 

図書館の児童書コーナーの受付にたずねました。

 

「絵本を探しています。子供と大きな樹がでてきて…」

 

記憶があいまいで説明は大雑把。

 

若い受付の方はその本を知らず、ベテラン司書に助けを求めました。

 

「ああ、古い本ね。きっと『大きな木』のことでしょう、こちらです」

 

壮年の女性司書は、わずかなヒントで探しあてました。

 

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