垣根の垣根の曲がり角。たき火だたき火だ、落ち葉焚き。あたろうか、あたろうよ。北風ぴいぷう吹いている。

 

童謡『たき火』が発表されたのは昭和16年。ラジオで広く知られるようになったのは、戦後の昭和24年ごろからだと言う。

 

記憶をたどってみると、例えば東京であっても、昭和中期(40年代前半)までは街角で「たき火」をして家庭ゴミを処理することを、大人たちはよくやっていた。小学校帰りの子供たちが見つければ、わっと歓声を上げて走り寄ったものである。

 

ただし現代と決定的に違う点は、たき火ができる土の地面が東京にもあったこと、ダイオキシンの有害性について全く無知であったこと、などが挙げられる。

 

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