ケリー・キンケイド氏はストア派の哲学者で、徳を積んで人生の困難を受け入れることが自己の成長につながると信じている。

 

同氏は、ミシガン州の非営利団体「ストア派研究所」の代表。エポックタイムズの姉妹メディア「NTD」とのインタビューで、「法輪功の中核をなす真・善・忍は、ストア派の徳とその4つの側面(正義、節制、知恵、勇気)に似ている」とコメントした。

同氏は言う。「それらは個人を幸せにし、より良い市民にしてくれます。しかもその恩恵は、個人的なものにとどまりません。その恩恵は、社会全体に及ぶのです」。同氏は、法輪功の創始者である李洪志氏が1月に発表した「なぜ人類はいるのか」を読み、それを掲載したエポックタイムズに手紙を送った。

 

「読んでみて、徳を積むことを強調している点に、ストア派の私は嬉しい驚きを感じました」と同氏。「このように考え抜かれた世界観に触れたことは、私にとって大変貴重な経験でした」

 

同氏はさらに、自分の考え方は法輪功と異なる部分もあるが、最終的な結論は共通していると説明した。「視点の異なる東洋と西洋がこうして出会ったことは、私にとって非常に励みになりました。なぜなら、私たちが同じ結論に達しているからです。人々を個々に高めることで、人類は発展するのです」

 

  向上する手段としての苦悩

 

「なぜ人類はいるのか」には、痛みや悩みが人の道徳心を養うために存在するという考え方が示されている。キンケイド氏によると、苦しみを自分を向上させるための手段として捉えることは、ストア派にも存在する概念だという。

 

【続き】