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    現代文明を築き、支えてきたものは何だろうか。おそらく、電気の発見と利用方法の発明ではないだろうか。いまや電気のコンセントが部屋のいたるところにあり、「オール電化」や「電気自動車」という言葉も当たり前のように使われている。しかし、この大量の電気をつくるために、天然資源の石油や石炭を燃やしたり、一度事故が起きると大災害をもたらす原子力を利用したり、便利な現代人の生活は決して手放しで喜べる状況とはいえない。
     

    しかし、もし電気エネルギーがほとんどコストをかけずに無限に使えるようになるとしたらどうだろう。これは「フリーエネルギー」と呼ばれるもので、少し前までは「頭のおかしな人間の戯れ言」と評価されてきた。ところが、フリーエネルギーを発生させる装置は、すでに実用段階にあり、世間の目に触れる直前にまで到達しているという情報が、最近はインターネットを駆け巡っている。果たしてフリーエネルギーなるものは本当に存在するのか? そもそもフリーエネルギーとはいったい何なのだろうか?
     

    フリーエネルギーは、実は私の研究している自然農法(完全な無肥料・無農薬)に共通しているものがあり、どちらも量子物理学の考え方を基本にしている。それはとてもシンプルなもので、「振動」という2文字がすべての根源にある。フリーエネルギーや量子物理学について興味のない方には、何のことかさっぱり分からないかもしれない。ただ、一度理解してしまえば、この世界が昨日とはまったく違ったものに見えてくるはず。実は、すごく単純な話なので、この不思議な世界の一部だけでもお伝えしようと思う。
     

    私たち人間は、他の動植物と同じように「生き物」と分類されている。この地球には、生き物のほかに岩石や水、空気がある。まず初めに、「私たち人間とその辺に落ちている石っころは同じなのだよ」と言われたら、あなたはどう感じるだろうか。日常生活でこのような話題になることはまずないと思う。しかし、もしこの記事を読んだあと、「なるほど道端に落ちている石と自分は同じだ」と考えられるようになれば、人生が非常に面白くなることは請け合う。

    では、謎解きから始めよう。

    【つづく】

     


    横内 猛 

    横内 猛

    自然農法家、ジャーナリスト。1986年慶応大学経済学部卒業。読売新聞記者を経て、1998年フリージャーナリストに。さまざまな社会問題の中心に食と農の歪みがあると考え、2007年農業技術研究所歩屋(あゆみや)を設立、2011年から千葉県にて本格的な自然農法の研究を始める。肥料、農薬をまったく使わない完全自然農法の技術を考案し、2015年日本で初めての農法特許を取得(特許第5770897号)。ハル農法と名付け、実用化と普及に取り組んでいる。 ※寄稿文は執筆者の見解を示すものです。