法輪大法の創始者である李洪志氏が20日(日本語訳は22日)に「なぜ人類はいるのか」と題した文章を大紀元に発表した。保守言論団体代表である川井正彦氏は、説かれた話は西洋哲学等と一線を画す「道徳の集大成ではないだろうか」と述べた。

 

この度の李洪志大師による新年の文章「なぜ人類はいるのか」について感想を述べさせていただきます。

 

法輪功は、真・善・忍の考えを中心とした中華独特の存在であり、宗教的とも捉えられがちだが、信仰心を唱えていることとは異なると承る。

 

また、思想や哲学というような人為的につくられた道理、道徳を理論的に体系化したものとも一線を画す存在であるように思える。

すなわち、天という存在を認めながら、人の心理について理論構成がなされており、宗教的な信仰心から派生する道徳観などのような完全なる抽象論ではなく、一定の形式を持った理論であると考える。

 

また、思想や哲学というような論理性を重視し、客観的根拠を源とする西洋哲学とはまったく異なるもので、中華を中心とした東洋哲学、もしくは思想のような形而上学的存在を否定しない道理、道徳論の集大成であることを語られているのではないだろうか。

 

中華は5000年余りの歴史を持ち、当初は神々の存在を認め、王道楽土を目指し、人はそれぞれの分に応じた役割によって国という社会が成り立つと考えていたように私は受け止めている。