(前章の続き)

 

4.暴力と虚言:共産主義支配の方法
a. 共産主義支配下の暴力と虚言
b. 共産主義が欧米で暴力を焚きつける方法
c. 共産主義が虚言で欧米を混乱させる方法

5.全体主義:共産主義政治の末路
a. 自由意志と寛容を殺す全体主義
b. ゆりかごから墓場まで:福祉制度
c. 全体主義へと導く過剰な法律
d. テクノロジー(技術)による支配の強化

6.共産主義が欧米にしかけた全面戦争

結論

参考文献

 

4. 暴力と虚言:共産主義支配の方法 

共産党の教義によれば、どんな手段も過激ではない。実際、共産党は、暴力と虚言は世界征服と支配のための手段であると公言している。共産党がソビエトに誕生してから今日まで、この期間は一世紀のうちのほんの一瞬に過ぎないが、同党はその間に、およそ1億人の人々を死に至らしめた。共産党メンバーは、虚言、殺人、放火、誘拐など、あらゆる極端な手段を使う。それらは邪悪の極みであり、衝撃的だが、驚くべきことに関与者のほとんどが、それらの行為を全く後悔していないのである。

 

共産邪霊がねつ造した虚言の規模は、共産国家でも欧米でも、各国さまざまである。でっち上げ、フェイク・ニュース(虚偽報道)、政敵に濡れ衣を着せるなど―これらは比較的小さな嘘である。継続的で、複雑かつ系統的に行われる虚言は、中規模の嘘である。例えば、中国共産党が天安門焼身自殺事件をねつ造し、法輪功に対する憎しみを扇動したことなどがこれにあたる。

 

大規模な嘘もあるが、これを看破することは最も難しい。なぜならば、大規模な嘘とは邪霊そのものだからである。その規模は巨大であり、操作は多面的で、期間は恐ろしいほど長く、影響下に置かれた人数は膨大である。その中には、虚言のために心血を注いだ協力者も含まれる。

 

邪霊は、共産主義の理想として「偉大なる団結」という嘘を掲げた。このスローガンは少なくとも短期間で反証できないため、すべての共産主義プロジェクトを支える大嘘となった。

 

前章で、進歩主義が共産主義に乗っ取られた経緯について述べたが、これも大嘘の一部である。過去数十年間、共産主義はさまざまな社会運動を乗っ取り、人々を騒動と革命に巻き込んだ。これはまさに、邪霊が意図して起こした出来事である。その一つが環境運動であるが、それは第十六章で述べることにする。