目次 

 

5.共産主義がいかにして欧米の家族を崩壊させたか(続き)
a. フェミニズムの促進と伝統的な家族の否定
b. 同性愛で家族を堕落させる
c. 離婚と人工中絶の促進
d. 社会保障を利用して母子家庭、父子家庭を奨励
e. 堕落した文化の推進

6.中国共産党がいかにして家族を崩壊させたか
a. 平等の名のもとで家族を崩壊する
b. 政治闘争で夫婦を互いに戦わせる
c. 人口統制のための強制中絶

7.共産主義による家族崩壊の末路

参考文献

 

 5.共産主義がいかにして欧米の家族を崩壊させたか(続き)

 

b. フェミニズムの促進と伝統的な家族の否定

フェミニズムの末路家庭の崩壊、性の乱れ、混乱する性の役割

 

昨今、フェミニズムが至るところで流行している。2016年にハーバード大学で行われたアンケート調査によると、59%の女性がフェミニズムの考えに賛同している。

 

現代のフェミニズムの主張は、男性と女性の生理学的特徴および生殖器の違いは別として、その他のすべての行動と性格に現れる肉体的・心理的な相違は、社会的および文化的構造に起因するという説である。この理論からすると、男女はすべての社会生活において完全に平等でなければならず、男女の「不平等」は文化的および社会的な結果であり、それは抑圧であり、性差別だということになる。

 

例えば、大企業の管理職や有名大学のエリート学者、および政府高官に就く人間は、女性より男性の方が圧倒的に多い。多くのフェミニスト(男女同権論者)たちは、それを性差別であると批判する。しかし、公平に男女を比較するならば、そこには能力、労働時間、労働倫理などの要素が含まれるべきである。高い地位はストレスが多く、長時間労働が伴う。週末の労働や突発的な会議、また長期出張などもある。

 

出産は女性のキャリアを遮ることが多く、また母親となった女性は仕事に没頭するより、家族や子どもたちとの時間を大事にする傾向がある。高い地位に就く人物は往々にして気が強いが、女性は男性に比べて気は優しく、従順である。これらが、なぜ高い地位に就く女性が少ないかの主な理由である。しかし、フェミニストたちにとって、女性の穏やかさや家族と子どもを大事にする気質は、性差別的な社会から押し付けられた結果であるらしい。フェミニストたちは、これらの不平等は保育園やその他の社会保障で補い、正されるべきだと主張する。【1】