越前守のブログ

越前守のブログ

拙者、越前守が殿様目線で世の中を見て参る

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神様のカルテという作品に出会い、それがきっかけで医学部に入学し、4年の月日が流れようとしている。
この作品に出会った時、医師になりたいと強く思わされたのはやはり現役のドクターだからこそ描ける医療の現実が描かれているからであろう
私にとって医療は父が勤務医であったこともあり非常に身近であった
直接知らずとも日々6時に家を出て11時に帰り週末もバイトをする父の背中を見ていて、もしくは幼い頃当直でほぼ父親が家にいなかった頃を思えば、医療の現実というものをなんとなく感じていたと言えるのかもしれない
そんな中医師を描く小説、映画、ドラマ、ドキュメンタリーどれを見てもしっくりこなかった中この作品だけは私の心を強く打った
それは、医師の仕事への純粋な憧れと、こういう仕事をやりたいという強い思いを与えてくれた

今でも何十回読んでも3巻の最後大狸先生に連れられて盃を交わす場面は本当に涙が出てくるし、理想の医師像に父親と同じくらいの影響を与えていることは確かだ

そんな私にとって間違いなく人生のバイブルとも言える神様のカルテに待望の続編
卒後も大学に残ろうと朧げながら考え、また大学院で基礎研究もしたいと思い、臨床の教室で基礎実験にポリクリの合間を縫いながら取り組む今の私にとって、再び勇気とモチベーションを与えてくれた一冊であった

大学病院で大学院生として奮闘する一止
その日々を描く本作も実際ポリクリで大学病院に毎日いる学生の視点から全く違和感のない描かれ方は、間違いなく医師が描くからこそのリアリティであり、それによって感情移入してしまう作品でした
病院で患者さんを前にして感じるもうじき働くという重圧や、研究の厳しさ
打ちひしがれかけていた私に一筋の光明を与えてくれた1作でした
この時期にこれを読ませてくださった作者に感謝するとともに明日からも一層精進したいと感じ高揚のままに筆をとった今日この頃

明日も朝から手術見学
頑張るぞ!

越前守