ナース歴16年目のあいこです。
私のナース経験談や子育て、健康の話や
食べ物、旅行など綴っています。
私は某救急病院の脳卒中センターで
長く働いていました。
現在は現場から程遠いデイサービスで
日々のほほんと生活しております。
ノンストレスですし、しばらくは(娘が高学年になり留守番出来るようなるまでは)
ここで働きたいと思っています。
今日は私が
脳卒中センターで働いていたときの話。
脳卒中センターでは、
かなりメジャーな疾患。
TIA
ってご存知ですか?
TIAは、
一過性脳虚血発作
と、いいます。
TIAの入院患者さんは多いのですが、
世間の認識とはズレがあるのか、
あまり知らない方も多いです。
簡単に言うと、一時的な脳梗塞のこと。
一過性に脳が虚血(血液が届かない)状態になることです。
症状としては脳梗塞と同じで半身しびれや、手足や口の動かしにくさ。しゃべりにくさなどなど。
多岐にあります。
原因は主に2つあります。
動脈硬化の進行で動脈の壁が変性することを
アテローム(粥腫(じゅくしゅ))といいます。
- このアテロームが原因で、血液が流れる内腔が狭く(流れにくく)なります。この、狭くなった状態に、血圧の低下や脱水などの血液量が減少する状態が合わさると一時的に脳梗塞の症状が現れます。
- もう一つは、アテロームの小さいのが剥がれて一時的に動脈を塞ぐと脳梗塞の症状が現れます。
この、TIAは一時的なもの(24時間以内)で、
すぐに症状が消失する時もあるため見逃されやすいのです。
ところがこのTIAは2日以内に脳梗塞を発症するかもしれないまえぶれであり、その脳梗塞は重篤になることが多いと言われています。
ある入院患者さんは、
前日の夕飯で箸やビールを持つ手が一瞬重かった。特に気に止めてなかったら翌日には半身動かなくて脳梗塞を発症していました。
デイサービスで以前通われていたHさんは、
認知症による失語があります。
失語とは、言葉を発する構音気管(口や喉、気管)に異常がないのに言語機能が低下してしまうこと。相手のお喋りの意味が分からなかったり、言いたいことを声にして表現出来ないなどです。
このHさんもTIAのような症状が出ました。
急に動かなくなったかと思ったら2~3分ほど左半身に力が入りにくくなりました。
Hさんは声が出ない症状の失語で、いつもニコニコしているのですが、この時ばかりは話が出来なくて困りました。症状を話せたら…。
自覚症状がとても大事なのです。
TIAかもしれない…。
結局、病院に行きましたが、
CTもMRIも撮ることなく帰宅されました。
(なんで
?)
幸い、重篤な脳梗塞の発症には至りませんでしたが、私は人知れずドキドキしておりました。

TIAは、最初の診断自体が難しいのです。
受診するころには症状が消えていることもあり、Hさんみたいに特に問題ないので帰宅となるケースも。非専門医が「TIAかどうか分からない」と立ち往生しているのも現実です。

アテロームって、粉瘤もアテロームっていうんだけど、あれとは全く別のものです![]()
もし皆さんの周りで一時的な麻痺やしびれ、気になる症状があったらTIAを疑ってください!
~自分用の備忘録~
近年は、TIAと、軽症脳梗塞を、
連続する病態として
「急性脳血管症候群 ACVS」
と言う。
なるほど。初めて知った!