あさっては、彼とのデート。

きちんと彼の瞳を見てまっすぐに伝えよう。

彼ならきっと伝わる。そう信じてる。

ついでにクリスマスケーキを予約しよっと♪

今日は接客中にとっても笑顔の素敵な女性と出逢った。

私好みの笑顔でお客様から励まされたような、そんな不思議な感覚だった。

気品が漂い、格好も高級で素敵な女性。化粧はナチュラル。

自然の美しさというか、内面の美しさが溢れていてこれが本来の美なんだと改めて思い直した。

笑顔の奥深さをみつめ直した。

何事も基礎がきちんと明確であれば、それだけで勝負できる。

どれを、どんなふうにまとえば美しく変身できるのかと考え仕事にも活用してた。

けれど、それを超える美とは自分の素材を活かしていくこと。

つまり、化粧はまとったり、隠したりするのではなくて、より美しく表現するもの。

笑顔も同じで、その人の内面が見える。私の仕事にも欠かせない。

苦痛ではないけれど、タイミングが大切で始めは、そのタイミングを掴むのに必死だった。

でも、今は素直な笑顔でいれる。それがとても心地いい。

笑顔は人に伝わるし、きちんと返ってくる。心を豊かにしてくれる。

人との出会いで、学ことは沢山ある。

なにげなくやっている日常のことでも、思い返せば忘れていた感情に気づくこともある。

同じ時が流れ、何でも手に入るようになった世の中で私たちは生かされている。

流されすぎないように、自分の意思をきちんと表現し存在意義を示して生きたい。

一人の女性との出会いで思い起こす感情が生まれた。

これからも、人との出会いを求め感謝して生きたい。

もう街角にはイルミネーションが灯りはじめている。

心の中をキラキラと映し出すように。。。

毎年、この季節になると人恋しくなり肌と肌を寄せ合い恋人のぬくもりを感じていたくなる。

仕事が終わり駅に向かう途中、路上にはストリートミュージシャンがポツリポツリ。

駅に近づくにつれて、だんだんと増えていき恋歌が響き渡り やがて、吸い込まれるように耳を傾けた。

バラードからポップまで、ギターの音色と共に流れるように私の心に届く。

そして、恋の炎を揺さぶる。都会の街路地には何かを求め、自分探しをしている人で溢れかえっていた。

そんな心地よい余韻にひたりながら一人でバーへ。

店のオーナーは気心しれた人。いつも、私にあわせてカクテルを作ってくれる。

グラスに浮かぶダークチェリーが私の心を染めていく。

『ROSE、この前言ってたSergio Rossiのパンプス買ったの?』 

オーナーが尋ねてきた。

『欲しいのが3足あって、迷ってるんだぁ。』

と私が答える。

『彼に選んでもらったら?』

オーナーは私の気持ちを察していたのか私の目を見ながらそう言った。

『。。。うん。』

涙が溢れてきて、抑えていた感情が涙となって一気にフラッシュバックした。

冷たいはずのカクテルが熱くなってく。テーブルに滴り落ちる涙を吹く余裕もない。

オーナーは私の背中にトレンチコートをかけ、肩をそっとさすった。

言葉は何もなかったけど、『無理しなくていいんだよ。素直になりなよ。』

そんな声が伝わってきた。

店内にはルーサー・ウ゛ァンドロスの曲が漂っていた。

カウンターには私と孤独をまぎらわしてるキレイな女性。。

まわりを見渡せば、頬を染めた女性たちが散らばり孤独を満喫していた。

一人の女性が私に乾杯のジェスチャーをしながら微笑みかける。

彼女までも私の気持ちを察してくれたのか。。

店内の薄暗い明かりの下で、私は、彼への想いを見つめなおしていた。

彼のことを愛し、彼も私ことを愛していてくれる。

なのに、なのに。。。それは、揺らいでしまった気持ちが後ろめたくて申し訳なくて。。。

いつもならストレートに表現できたことも、Evanのことがひっかかり

なんだかぎこちなくて、そんな自分の気持ちが許せなかった。

自分の中で整理したから、まっすぐな心で彼とやっていける。

そう思っていた。

けど、そのことに触れられると感情が高ぶってしまう。

時計の針が21時をまわり私は、Evanのことを彼に話すことを決心した。

もうEvanとは何もない。

だまっていればいいのだろうけれど、心に嘘をついている方が辛い。

ついていい嘘もある。。そんなの気休めだ。

彼なら、わかってくれる。わかってくれるよ。

オーナーが背中にかけてくれたトレンチコートが、やけにあたたかい。

『コーヒー入れようか?』

タバコを吹かしながら、オーナーが言った。

『うん。濃い目でお願い。』

いつもは何も言わずにカプチーノを持ってきてくれるのに

いつもと違う気遣いがありがたかった。

『味はどう?濃すぎない?』 

心配そうな顔のオーナー。

『ちょうどいいよ。』

いつものカプチーノとは違うほろ苦さが広がった。

『なんかすっきりした。また、来るね。』

会計を済ませ、トレンチコートをはおいながら私は言った。

『いつでもおいでよ。大歓迎だよ。俺は応援してるからさ。』

少し照れながらオーナーがそう言った。

『ありがとう』

笑顔の私がそこにいた。

店内を出ると、冷たい風が肌をさす。辺りはすっかりと静まり空を見上げると、月と星が灯り煌々と輝いて

た。来月には大きなChristmas Treeがそびえる場所に私は立ち心の中でつぶやいた。

『今年もこの場所でChristmas Treeを眺めたい。』

今度のデートでSergio Rossiの靴、買いに行こう!

彼と二人で・。*★


『永遠の恋人っている?』

とアメリカの友達からメールが届いた。

高鳴る胸。何でこんなに反応してしまうのだろう。

早く返事を送りたいのだけど、どう返事すればいいのかって

モヤモヤしてる私。。なぜ?


私は沢山の恋を体験してきた。

年齢も幅広く、20代から40代まで。

短くて2ヶ月、長くて5年かな。

今の恋人が一番長い。

互いに年齢的にも結婚の2文字が揺らめいてる。

どちらかが、切り出せば事も進む?

でも、そのきっかけに不安になってしまう。


恋人とは同い年。仲は順調で、いつも愛しい眼差しで見つめてくれる。

職業は美容師。店内にはカフェがあり、当時メイクの勉強をしていた私はそこでアルバイトをしていた。

空いた時間にカットモデルになったり、プライベートでもカットしてもらったりしてるうちに

自然と惹かれあっていた。今でもヘアースタイリングしてくれる。大好きだし憧れでもある。


あれから5年。今ではいるのが当たり前だと思ってるけど、そばにいないと寂しくなる。

恋人の口から、結婚の2文字が出てもプロポーズらしい言葉はまだ、ない。 うん。。ないな。

今年の誕生日には薔薇の花と香水とバッグを、記念日には指輪と靴をプレゼントしてくれた。


互いに仕事も恋愛も充実してるのに、アメリカの友達のメールが気になってなんだか胸騒ぎがする。

数日後、返事を返さない私を心配してアメリカの友達がメールを送ってきた。

『EvanがROSEと寄りを戻したいと言ってるの。永遠の恋人だって。』


今の恋人に出逢うまで、いや。。出逢ってからも必死で忘れようと心を空っぽにしてきた。

的中?胸騒ぎはこのことだったのか。。

今まで深く考えてなかったのか、それとも考えてたのか。どちらともとれる。

モヤモヤの事の重大さが明確になった。

恋人と5年間も実らせてきた愛。Evanはいつから忘れられない人になってたのだろう。。

Evanとは2年の付き合いだった。そっと優しく愛撫してくれて指をからめて歩くのが大好きだった。

時々、キッシュを焼いてくれてた。


正直に言えば逢いたい気持ちが強い。

天秤にかけたら、幸せな方よりも切ない方に乗っかってみたくなる瞬間もある。

でも、でも、心の真ん中にあるのは今の恋人の存在。

本当に恋してる人は恋人だけ。


自分の気持ちを整理し、想いおこした想い出も大切に心にしまった。

迷いがあったのは罪?そうだとしても心に嘘はつけなかった。

そして後日返事をした。『私は、今を大切にして生きたい』


昨日、『それでも、俺は永遠の恋人と思っていたい。』

と返事が届いた。


私は気づいた。

想い出はプロローグになったけど私にとってもEvanが永遠の恋人であったということに。

永遠の恋人とは忘れらない人のことなんだなぁって。


このまま返事はせずにおこう。だって想い出はしまったのだから。


なんだか新しい風が吹き抜けてく。

この爽快感~


恋人と一緒に感じていたい。

今度、恋人の大好きなスゥィートポテトを焼いてあげよう♪  うふふっ