<東京都杉並区高円寺南4丁目のビル2階の居酒屋「石狩亭」が焼け、4人が死亡、12人が重軽傷を負った火災で、店内の非常口の前に座布団が積まれて
いたことが、警視庁への取材でわかった。出火当時、非常口が近い座敷に多くの客がいたとみられるが、非常口から非常階段を使って避難した人は確認されてい
ない。同庁は、避難路の一つがふさがれる形になっていなかったかなど、店側の防火管理の実態を調べている。
同庁によると、死亡した4人のうち同店従業員の2人は黒河裕介さん(43)=埼玉県伊奈町本町=と草野雄二さん(60)=杉並区=とわかった。客
で飲食店従業員の竹井努さん(31)=北区東十条=、明田大悟さん(30)=杉並区高井戸東=とともに、死因は一酸化炭素中毒だった。
捜査1課などによると、同店では、奥の座敷の角に非常口があり、扉を開けると非常階段に出られる。捜査関係者によると、非常口のそばには、店で使
う座布団が積み上げられていたという。同課が客らから事情を聴いたところ、非常階段を使って避難した人はおらず、出入り口から出て通常の階段で地上に下り
た人が多かった。
非常口の位置を示す誘導灯は座敷付近に設置されていたが、火災の熱で溶けており、当時点灯していたかどうかはわからないという。竹井さんと明田さんは、座敷の窓に近い所と、座敷の出入り口に近い地点に倒れていた。
火元の近くにいたとみられる黒河さんと草野さんは顔や腕などにやけどを負っていたが、竹井さんと明田さんは目立ったやけどはなかった。
竹井さんと明田さんの勤務先の焼き鳥チェーン会社の上司(36)によると、当時竹井さんらは同僚ら約15人と懇親会を開いていた。
上司が参加した人から聞いたところでは、火は壁と天井伝いに一瞬で燃え広がった。座敷は壁で仕切られているため火元の方は見えず、明田さんらはすぐには気づかなかった可能性があるという。少なくとも3人が窓から飛び降りて足を骨折するなどした。>
このビルの管理者たちは自分たちに責任はないとでもいうように、
この火災が起きたその日に、自分たちはきちんと火災についての検査をしていたし、
問題ないと言っていた。
ここの客が非常階段があったことも知らず、その前には座布団がおいてあったって、
この店、普段はどうだったんだろうか。
装飾品も燃えやすいモノを使っていたみたいで、
それに火が燃え移り、逃げ道を塞いでしまったようにも見える。
今後の動向が待たれる。