■老後不安の大問題、医療費負担はどう解決しますか??
日本人の平均寿命は年々上昇し続けているにも関わらず、がんや高血圧症や糖尿病といった健康を脅かす黒い影に、おびえている方も多いのではないでしょうか。
という筆者も、癌家系で育った一人。
介護の問題も、考えなくてはならない問題の一つ。
【老老介護】なんていう言葉も聞かれるほど、介護の問題は他人事にはできない、人生の通り道になるお話になっています。
漠然と『その時のために備えなきゃ!』と不安に思うものの、何をどう始めていいのやら。
今日は、『その時』にどれだけの負担が増えてしまうのか、お伝えします。
◎実際医療費はどれくらいかかるのか?
医療機関に支払われた資料費の総額(国民医療費)は、2012年までに6年連続で過去最高を更新。
年々増加傾向にあります。
2014年からは70歳~74歳の自己負担率が1割から2割に引き上げれら、家計に与える負担が増えています。
⇒世帯主が60歳以上、2人以上の世帯、無職世帯の医療費
月額平均 ・・・ 15,027円
60歳~20年感の総額 ・・・ 3,606,480円
(出典:総務省「家計調査 家計収支編」(平成27年)高齢者のいる世帯、生体主の就業状態別 より)
これは、一般的な数字であり、なにか病気やケガに見舞われた場合はさらに負担額は増えることとなります。
つぎに、入院手術になった場合の負担額についてみてみたいと思います。
◎日本人の死因NO,1は不動の『がん』
1位 悪性新生物(がん)・・・29.1%
2位 心疾患・・・15.4%
3位 肺炎・・・9.2%
4位 脳血管疾患・・・8.9%
(出典:厚生労働省 平成26年人口動態統計の年間推移より)
では、『がん』になるとどれくらいの費用が発生するのでしょうか。
がんの進行度合い、入院期間、がんの種類によっても金額は大きく変わってきます。
自己負担額にして、20万円程度です。実際には高額療養費制度があるため、公的保険の範囲内での治療費に関しては、実質、月8万円程度が上限になります。
この数字だけ見ると、そんなに莫大な金額ではないと安心された方も多いのでは。
しかし、高額療養費制度は月額の上限が8万円となっているのであり月をまたげば、16万円となります。
もちろん、保険外治療となる場合もあります。
また、参考までに私の母親の例を挙げたいと思います。
ステージ1のCの卵巣がんでした。
入院期間はおよそ2か月間。
他臓器への癒着があったことから、手術後の抗がん剤治療も行いました。
抗がん剤治療スタート後は、調子をみて通院での治療をおこない、抗がん剤治療期間は6カ月ほどでした。
退院後は、通院での抗がん剤治療、定期的な検査も行った結果、全体の自己負担は70万円を超えていました。
術後8年を超えていますが、いまだに3カ月に1回は通院、検査をしていますので、これからも費用はかさんでいきます。
がん治療と費用の関係には、治療期間と進行度合いが大きく絡んでいます。
早期発見であれば、費用も抑えられるのでしょうが、必ずしもそうとは限りません。
◎老老介護になるまえに、介護への備えを考える
『老老介護』という言葉を出しましたが、自分自身の介護に備えることはもちろん大切なことです。現役世代の今から老後について考えることはなかなイメージのしにくいものかもしれません。
しかし、その前に降りかかる可能性の高いものは、『親の介護』です。
今20代30代の方のご両親はまだ現役世代の方というのは多いと思います。
『親の介護』でイメージされるのは自分が40代50代のときに、両親の介護が必要になるというケースではないでしょうか?
平均寿命が伸び続けている現代日本で多くなっているのは、自分自身が現役を退いた後に『親の介護』が必要になるケースです。
十分に収入があるうちであれば、「なんとかなる」と高を括ることもできるでしょう。
しかし、現役後収入が激減した場合はそうも言ってられません。
◎介護にかかるお金とは?
では実際にどれくらいのお金が発生するのか見ていきます。
こちらのグラフをまずご覧ください。
こちらは、介護保険を受給している割合を年代別に表しグラフになります。
介護保険を受給している人は、80代前半で男性は約2割、女性は3割近くとなり、高齢になるほどその割合は上がっていきます。介護期間が長くなれば費用の負担も大きくなっていくといえます。
⇒介護費用と介護月数
一時的な費用の合計の平均値 ・・・ 80.3万円
月額費用の平均値 ・・・ 7.9万円
介護月数の平均値 ・・・ 59.1カ月(約4年11が月ほど)
総額 約550万円
(出典:生活保険センター「生命保険に関する全国実態調査』平成27年度より)
ここまで、現役後の医療費、そして介護費用についてみてきましたが、老後のことだからと考えずにいられる問題ではないことがわかってきましたか?
先のことと先回しにせず、今からどう老後を充実したものにしていくべきかを考えていかなければいけない時代なのです。
長寿大国ニッポン!
と胸を張って、元気に過ごせる人生を送れるかどうかは、これからのあなたの行動にかかっているのです。

