従来では考えられなかった商品を展開してくれるトミックスの鉄道コレクションですが、時々塗装や成型が残念なことになっている車両があります。
 先月、当店に入荷した207系の1両にもそんな状態の車両がありました。

 ドア下の部分に何か不純物が入っているような感じです。また、この周辺には銀色の塗料もうまくまわっていません。


 本来は、不純物周辺を1000番以上の耐水ペーパーで磨き、調色したラッカー系塗料をエアブラシで吹き付けるのが一番なのですが、それでは手間がかかるので、今回はタッチアップの方法で簡単に修正してみます。

 

 完成品の補修に便利なのが、製品の塗膜を侵す可能性が少ないタミヤのエナメル系塗料です。ただ、エナメル系塗料で用いられている溶剤はプラを傷める性質をもっているので、今回の鉄コレのようにプラの地肌が出ている箇所に使うのは少々危険です。そこで比較的プラに対して安全性が高いアクリル系塗料を使うことにしました。


 不純物が多少出っ張っているのですが、今回はそのままタミヤのアクリル塗料でタッチアップしてみました。


 調色していないため、色調の違いがあるものの補修にかかった時間は、わずか1分程度。
タッチアップに失敗しても、簡単に拭き取り・やり直しが出来るのがエナメル系やアクリル系の魅力です。但し、補修はあくまでも自己責任でお願いします。

 

 

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 数年前に屋根板にプラサフを吹き付けたところで作業が止まっていたクハ165の試作冷房車を完成させました。

 今回の改造で使った屋根は10年程前にトレジャータウン系のTea Shop FLOWERから発売されていた165/455系先頭車屋根板(AU12)というパーツです。


 価格は、1枚2200円と微妙な設定だったため3枚のみ購入。その後、トミックスからPD6083 クモハ455AU12搭載車用屋根板が発売されたため使う機会を失っていました。



 急行型電車といえば通常、パンタ搭載車がAU72を、その他の普通車はAU13を搭載しているのですが、初期に改造された一部の車両にはAU71やAU12が搭載されていました。

 


 トミックスの屋根板に合わせて調色・塗装の上、クーラー・ベンチレーターを取り付けました。上から眺める機会が多いNゲージの場合、屋根の改造は案外効果的です。


 クーラー周辺のヒケが少し気になります。

 今ならPD6083をクハ用に加工した方が安くて綺麗に仕上がると思います・・・。

 KATO の「かもめ」中期編成が入荷しました。

 以前発売された後期編成では、軽量客車のナロ10が組み込まれていましたが、今回の中期編成ではスハ43系一族のスロ54が組み込まれた姿を再現しています。ナハ11やオシ17といった軽快な10系と重量級のスロ54との組み合わせが何とも言えませんが、実物がこの編成だったのはかなり短期間だったと思います。

 

 10系客車の話題が出たついでに、以前の記事で紹介したナハ10試作車を載せておきます。

銀色のアルミ製変形折戸が特徴的です。

 キハ85系のAssyパーツが入荷したので、一部の旧製品に装着してみました。



 まず、キハ85-0番台の衝撃緩和装置とキハ85、キロハ84の循環式汚物処理タンクについては無加工で装着可能です。


キハ85-100に衝撃緩和装置付スカートを装着する場合には、旧製品のスカートを撤去する等の加工が必要になります。

 旧製品に取付不可とアナウンスされていたホロアダプターは、ホロアダプター側の取付用ツメを3ヵ所切断しゴム系接着剤で貼り付けています。

 

 なお、旧製品へのホロアダプター取り付けをご希望される方は、製品を店頭にお持ちいただければ、その場で加工しますのでお気軽にお問い合わせ下さい(担当者不在の場合もございますので、事前に電話していただけると有難いです)。なお、Assyパーツの在庫がなくなり次第終了致します。

 

 KATOからキハ85系が最初に発売されたのは今から25年以上も前のことです。
 その後、カプラーの変更やライト消灯スイッチの取付、セット構成の変更などを行いながら繰り返し生産されています。

 今回、久々の再生産にあたって一部車種の追加やホロアダプターの取付等が行われると共に従来標準装備であった室内灯がオプションとなりました。

 




 今回追加されたキロ85です。キハ85-0と比べると側面窓のほか、運転室の部分が大きく異なります。



キハ85系後期車の特徴である丸みを帯びた換気装置や水タンクも再現されています。

 

今回の製品で追加された汚物処理装置です。

写真奥は旧製品。手前の新製品ではJRマークや所属表記もいい感じを出しています。


 基本的にキロ85とセットで運用されているキハ84-300です。この車両は車販準備室や車椅子対応設備がないため、座席が多いのが特徴です。



キロ85と同様後期車の特徴が再現されています。



 

 キハ85-100をバリアフリー対応改造したキハ85-1100です。今回、ホロアダプターが装備されたため従来から発売されていたキハ85-100とは大きく印象が変わりました。

ホロアダプター無状態の方が格好はいいです。

旧製品では、ホロアダプターの再現に悩んだ方も多かったと思います。

レジン製品と違ってアダプター外側が高くなった形状まで再現されています。

先に加工したAnRail(赤い電車) のキハ8500系とも問題なく連結・走行しました。

 付属のシールも内容が見直されています。

 

 ホロアダプターを加工して従来品に装備してみるのも面白いでしょう。

 (但し加工は自己責任で)

ASSYパーツが入荷次第、旧製品を弄ってみたいと思っています。